SDGs(持続可能な開発目標)とこれからの環境保全

この記事のポイント
「SDGs(持続可能な開発目標)」とは2015年9月の国連サミットで採択された、17のゴールと169のターゲットからなる国際目標です。国際社会の重要な課題を明示するだけでなく、ビジネスの世界に対しても、果たすべき責任を問う、大きな役割を担っています。SDGsが目的とする「持続可能な世界」とは、地球環境の保全と利用のバランスと、そして、自然の共存が実現できた世界に他なりません。それを守り、未来に引き継ぐため、それは、WWFが1980年から掲げ、訴えて続けてきたメッセージでもあります。
目次

「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴール

「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴール

SDGsの誓いと環境保全の取り組み

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が掲げる「地球上の誰一人として取り残さない」という誓い。

これは、世界の貧困層を見捨てない、というだけの意味を示すものではなく、世界の、社会の、あらゆる層が問題の解決に参加し、地球の未来に貢献することを求めるものでもあるといえます。

これを実現するためには、地球という大きな視野でとらえた、環境保全という理念と取り組みが必要です。

「地球環境」とは、あらゆる生命や暮らしの基盤です。

SDGsが目的とする「持続可能な世界」とは、人類による地球環境の保全と利用、消費と再生とがバランスを保ち、人と自然の共存が実現できた世界です。

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この「持続可能な世界」あるいは社会、開発の実現は、WWFが1980年に、UNEP(国連環境計画)、IUCN(国際自然保護連合)と共に発表した「世界環境保全戦略」の中で掲げ、訴えて続けてきたメッセージでもあります。

それから約40年。
SDGsはあらためて、その確かな実現を国際社会に強く求めると共に、世界中でビジネスに対しても、地球の未来に対して果たすべき、その社会的な責任を問いかけています。

SDGsの課題

SDGsが掲げる17のゴールは、環境、社会、人権、教育など、世界が抱えるさまざまな問題の解決を目指したものです。

近年はこのSDGsのゴールを意識した政策や、企業活動なども非常に活発になってきました。

官公庁や企業各社の公式サイトやイベント、刊行物などにも、17のゴールのアイコンが非常に多く使用され、SDGsというキーワードも社会的に高く認識されるようになっています。

社会のさまざまなセクションにおいて、こうした自発的な意思が明示されるようになったことは、地球環境の保全をはかる上で、大きな前進といえるでしょう。

しかし、現状のSDGsには課題もあります。

そうした各主体による、SDGsへの参画や取り組みの意思表示が、本当に実効性のあるものかどうか、はたまた実際に実現されているのかどうか。
これを、第三者の視点から確かめる手だてがないのです。

中にはそれが、17のゴールの達成に本当に即しているといえるのか、疑問が持たれるような取り組みにも、SDGsのマークが表示されているケースがあります。

これでは、環境保全をしているとただ見せるための免罪符として、SDGsが利用されているのと変わらないことになりかねません。

求められる「責任ある行動」とSDGsのこれから

SDGsが求めるのは、単なる認知や意識の向上ではありません。そのゴールの実現に向けた、確実で意味のある行動と、その達成です。

そして今、そうした行動が、きちんと実行できているのか。
その成果は何なのか、ゴールにはどのような貢献があったのか。
17のマークが付けられた、多種多様な取り組みに対し、厳しい目が向けられ始めています。

企業であれ、各国政府であれ、自治体であれ、本当に意味のある「責任ある行動」をとっているのはどこなのか。評価が求められているのです。

国際社会においては、こうした行動を真摯にとる国々が、次代の新たなリーダーとして頭角を現してくることになるでしょう。

また、近年では欧米を中心に、SDGsに対するその企業の姿勢や取り組みが、評価と投資の是非を定める、重要な判断基準の一つになっています。こうした傾向は日本でも今後、さらに顕著になり、強まってくると考えられます。

2015年に採択されて以来、多くの関心を集め、地球の未来に向けた新たな動きをつくりだしてきたSDGs。

これが単なる「ブーム」で終わってしまうことの無いように、その推進にかかわる主体の全てに、明確な理念と、真摯な取り組み、そして責任が問われています。

WWFの取り組みとSDGsについて

国際的な環境保全に取り組むWWFの取り組みは、17あるSDGsのゴール、その全てにかかわっています。

とりわけ、あらゆる問題の「基礎」にあたる環境分野、すなわち
「目標14:海の豊かさを守ろう」
「目標15:陸の豊かさも守ろう」
「目標6:安全な水とトイレを世界中に」
「目標13:気候変動に具体的な対策を」

この4つの分野に関しては、長年にわたり、生物多様性の保全を目指してきたWWFにとって、活動の根幹をなす要素です。

これらの分野でそれぞれ求められているゴールは、いずれも相互に関係しながら、綜合的な取り組みのもと、実現を目指していくべきものです。

SDGsの17のゴールと環境問題への取り組み

© Debra Garside © WWF-US/Des Syafriza ©Jürgen Freund / WWF © Mauri Rautkari / WWF-Canon

SDGsの17のゴールに関連したWWFの取り組みを紹介します。(一部、過去の活動事例を含みます)

SDGs Goal:1 あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

SDGs Goal:1 あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

貧困は、あらゆる環境問題に通底する、国際的な課題です。
関係する環境問題としては、次のようなものがあります。

  • 貧困に起因する農地開発などによる森林破壊
  • 無計画な水資源の利用と枯渇
  • 野生生物の密猟
  • 貧困に苦しむ人を利用した違法取引 など

WWFの取り組み
自然保護の現場において、貧困対策にも通じた取り組みを実践しています。

<地域社会の自立と主体的な参加による森林保全>

<自然環境に配慮した農業の推進>

<エコツアーなど、密猟に頼らない生活手段の提供>

<ワシントン条約などを通じた違法取引の取締り強化>

SDGs Goal:2 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

SDGs Goal:2 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

飢餓は社会的な衡平の欠如や、それに伴って生じる資源の乱獲、過剰な利用に通じる課題です。関係する環境問題としては、次のようなものがあります。

  • 南北問題に見られる消費や豊かさの不均衡
  • 安価で資源を枯渇させる搾取的な農業や漁業
  • 一部の国による過剰な食料の利用と廃棄
  • 災害による被害の拡大、紛争の原因 など

WWFの取り組み
WWFは飢餓対策に必要とされる課題に通じた活動として、資源利用の在り方の改善を目指した取り組みを実践しています。

<世界のどこで環境への負荷が増大しているかを報告>

<途上国における持続可能な農業や漁業の推進をサポート>

<地球温暖化の防止と適応への支援>

<「環境」の観点から多様な主体が協力した取り組み>

SDGs Goal:3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

SDGs Goal:3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

健康と福祉を守るためには、安定した社会、すなわち持続可能で永続的な社会の実現が必要です。これにかかわる環境問題としては、次のようなものがあります。

  • 環境にとっても不健全な経済・産業のありかた
  • 不平等・不均衡が生む資源の搾取と枯渇
  • 生物多様性の消失による新薬の原料などの喪失
  • 地球温暖化による災害など社会への影響 など

WWFの取り組み
健康と福祉の問題解決に、WWFは団体本来の使命である「生物多様性保全」を通じ寄与しています

<未知のワクチンなどを秘めた熱帯林の保全>

<健全なレジャーを支える資源としての景観の保全>

<様々な観点からみた地球温暖化の防止>

<適切な資源管理によってもたらされる「食」の確保>

SDGs Goal:4 すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

SDGs Goal:4 すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

教育はあらゆる問題の解決に欠かせない、未来の基盤づくりに向けた課題です。自然環境に関係する問題としては、次のようなものがあります。

  • 教育や意識の不足による保健や環境の悪化
  • 正しい理解に根差していない開発などの行為
  • 全ての基盤である環境への無関心
  • 生命のつながり、協調の必要性の欠如 など

WWFの取り組み
環境に対する認知の促進と投資として、WWFではさまざまな普及教育活動を推進しています。

<「五感」を通じた自然、生物多様性の理解>

<地域の森の大切さを伝え、保全の実践と参加を促進>

<多角的な機関と連動した環境問題への関心を広げる取り組み>

<日本の自然の現場で「知識+経験」の機会を提供>

<学校現場へのESDプログラムの提供>

SDGs Goal:5 ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

SDGs Goal:5 ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

ジェンダーの不平等は、差別や貧困の重なりがもたらす問題です。これに環境問題が関与する例としては、次のようなものが挙げられます

  • 児童労働をともなう鉱山開発などによる自然破壊
  • 社会の中で女性が担っている重要性、立場への不理解
  • 環境保全活動に貢献し得る優秀な人材の不足
  • 災害時に女性や子供が被る影響や被害の大きさ など

WWFの取り組み
WWFでは社会的平等に根差した環境保全を促進することで、ジェンダーの不平等の解消につながる取り組みも行なっています。

<森林保全の現場での女性の自立につながる支援>

<保全の現場の活動への女性スタッフの参画>

<主婦にも貢献できる環境配慮製品の普及と流通>

<環境の保持・保全を通じた安全な社会の実現>

SDGs Goal:6 すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

SDGs Goal:6 すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

全ての命を支える水が抱える課題は、陸上のあらゆる生態系にも深くかかる問題です。水をめぐる環境問題は、今後さらに深刻化することが懸念されています。

  • 健全な水の母体である淡水生態系の劣化・喪失
  • 干ばつなど異常気象による自然と社会への影響
  • 水の過剰な利用による漁業資源、農業への悪影響
  • 水資源をめぐる国際的な紛争 など

WWFの取り組み
健全な淡水の母体となるのは、森や湿地などを含む健全な「流域」の自然環境です。WWFは水そのものだけでなく、それを生み出す景観の保全に力を入れています。

<水域と周辺の森林などを国境を越えた協力で保全>

<水がつなぐ人の暮らしと自然の保全と環境教育>

<水を枯渇させない、持続可能な農業の推進>

<地域に合った小規模水力発電などの促進>

SDGs Goal:7 すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

SDGs Goal:7 すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

エネルギーをめぐる問題は、その大きな源である石油や石炭などの化石燃料の利用に、つまり地球温暖化の問題に大きくかかわっています。エネルギーをめぐる問題としては、次のようなものがあります。

  • エネルギー不足により貧困地域で起きる森林伐採
  • エネルギーを生み出す地域と消費する地域の不平等
  • クリーンではないエネルギーの使用による汚染
  • 化石燃料に依存した経済体質への固執 など

WWFの取り組み
平等でクリーンな新しいエネルギー社会を実現するためには、必ず、地球温暖化問題を解決する必要があります。WWFはそれに向けたヴィジョンを示しながら、様々な働きかけを行っています。

<化石燃料に頼らない未来に向けたシナリオの提示>

<温暖化防止の促進を求めた国連会議への働きかけ>

<企業の温暖化防止活動の評価と、対策の促進支援>

<地域に根差した分散型自然エネルギーの開発促進>

SDGs Goal:8 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する

SDGs Goal:8 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する

労働環境や経済成長は、持続可能性な社会の実現を左右する大きな要因です。これを支えられる社会的な仕組みや、協調の精神の欠如は、国際的なさまざまな問題の原因となります。

  • 搾取・浪費につながるエネルギーや資源の利用
  • 非持続的な産業で働くことにより生じる未来への不安
  • 国際協調に背を向けた自国のみの経済成長の訴求
  • 不平等が解消されない経済活動の継続 など

WWFの取り組み
WWFは多様なステークホルダーと協力しながら、環境保全の観点からも必要とされる、循環型経済の実現と成長を促す取り組みに力を入れています。

<化石燃料を重視した事業への投資引き上げの要請>

<持続可能な農林水産物のエコラベルの確立と普及>

<第三者の立場から行なう環境保全活動の評価>

<環境に配慮した生産活動の推奨と付加価値の創造>

SDGs Goal:9 強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

SDGs Goal:9 強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

新しい産業や技術は、資源の持続可能な利用を必須の前提にしたものでなければなりません。それは、あらゆる環境配慮の取り組みの実効性にも直結する課題です。

  • 化石燃料に依存した旧態依然の技術・産業の継続
  • 汚染や廃棄物の増加を伴う生産の不改善
  • 資源の枯渇につながる農林業、漁業の継続
  • 上記に伴う労働現場の不平等、社会的課題 など

WWFの取り組み
環境保全を実現していく上で求められる技術革新は、他の産業でも役立つ新たな可能性を秘めています。逆境を力にする知恵と努力を形にした取り組みを、WWFは目指しています。

<持続可能な水産業への切り換えが実現した震災復興>

<NGOの評価を踏まえた企業の原料調達の改善>

<混獲の防止を実現した新たな漁具の開発>

<漁獲、養殖、販売を結んだ持続可能な水産物の生産>

SDGs Goal :10 各国内及び各国間の不平等を是正する

SDGs Goal :10 各国内及び各国間の不平等を是正する

人や国の不平等は、国際的協調の阻害につながる、深刻な課題です。国境を越えた脅威である環境問題への取り組みにも、その影響は深刻な形で及びます。

  • 国境を越えた自然保護の取り組みの停滞
  • 学術的知見や人材の交流機会の減少
  • 経済的弱国が強国に依存する事実上の植民地化
  • 持続可能な社会の長期的な維持の困難 など

WWFの取り組み
国際協調と対話を重視してきたWWFは、自然破壊と社会問題の同時解決を目指すことで、不平等の解消にもつながる取り組みを目指しています。

<環境保全と共に地域の人権に配慮した漁業の促進>

<南北の差を考慮した持続可能な木材のルール支持>

<違法・無規制・無報告の漁業による水産物の排除>

<熱帯林を守り、持続可能な生産を目指す農家の支援>

SDGs Goal :11 包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する

SDGs Goal :11 包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する

社会における持続可能性や安全性の欠如は、環境問題への取り組みや理解を阻害する大きな要因になります。たとえば次のような問題が懸念されます。

  • 環境問題の理解に必要な広い視野やゆとりの不足
  • 害を及ぼす野生生物への不理解・敵意の醸成
  • 安価で環境に悪い製品の流通・消費
  • 持続可能でないエネルギーの開発 など

WWFの取り組み
WWFは、安全で持続可能な人の暮らしの実現と自然保護の両立を、活動の大きな方針の一つとして活動を行なっています。

<野生動物と人の遭遇事故を回避するパトロール支援>

<自然エネルギーの安定した供給を促す取り組み>

<外来生物の侵入や影響の予防を目的とした政策提言>

<震災からの復興を通じた持続可能な漁業の確立>

SDGs Goal :12 持続可能な生産消費形態を確保する

SDGs Goal :12 持続可能な生産消費形態を確保する

人類による自然資源の「消費」は、それを生み出す地球環境を圧迫する、最大の原因になっています。持続可能性を実現した責任ある消費が行なわれなければ、世界の環境問題はさらに悪化します。

  • 消費者の無関心が呼ぶ生産現場の環境破壊
  • 安価で質の悪い製品の流通と市場の占有
  • 収益優先で環境を悪化させる生産手法の横行
  • 無計画な資源の乱用、枯渇 など

WWFの取り組み
WWFはさまざまな資源の生産の現場、つまり森や海など自然と、それを消費する現場である国や町のつながりを明らかにし、消費と生産を一つにした、自然資源の保全と持続可能な利用を目指しています。

<国際認証を受けた持続可能な木材、紙の普及>

<海洋環境に配慮した水産物を生産する漁業の推奨>

<熱帯林の保全に配慮したパーム油生産の拡大>

<密猟や密輸による野生生物やその製品の取引規制>

SDGs Goal :13 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

SDGs Goal :13 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

気候変動(地球温暖化)は本来、立場や利害を超えた、地球規模の大きな課題です。個々の国にはとどまらないその影響は、さまざまな環境・社会問題に波及し、深刻化させる要因となります。

  • 地球規模の異常気象、自然災害の増加
  • 化石燃料に依存した経済・産業形態への固執
  • 天候の変化による農業、漁業など一次産業への打撃
  • 世界の野生生物の絶滅 など

WWFの取り組み
WWFは温暖化の主因である石油や石炭に頼らない、新しいエネルギー社会を実現することで、気候変動の脅威を食い止める活動を行っています。

<温暖化防止の促進を求めた国連会議への働きかけ>

<化石燃料に頼らない未来に向けたシナリオの提示>

<企業の温暖化防止活動の促進と、対策の提示>

<地域に根差した分散型自然エネルギーの開発促進>

SDGs Goal :14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

SDGs Goal :14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

多くの生命をはぐくむ海の環境、そして、世界の食を支える水産資源の危機は、一つの国にとどまらない、未来の世代にも及ぶ深刻な問題です。

  • 世界の海の水産資源の減少・枯渇
  • 水産資源の母体である沿岸、浅海域の自然破壊
  • 破壊的な手法による非持続可能な漁業の横行
  • 養殖の増加による天然資源の圧迫 など

WWFの取り組み
WWFは海洋にかかわる取り組みとして、海洋生態系の保全と持続可能な資源利用、またその手段として漁業や養殖の改善を目指した活動を展開しています。

<日本が水産物を多く輸入している海外の海域の環境保全>

<生物生産性が高く、日本を代表する沿岸域の保全>

<国際認証を受けた持続可能な漁業の普及>

<破壊的な漁業の排除と、漁業・資源管理の徹底>

SDGs Goal :15 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

SDGs Goal :15 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

陸上の多様な景観は、開発や資源の乱獲により破壊され、その生態系にも大きな打撃が及んでいます。陸域で生産されるさまざまな資源の枯渇などの問題も、熱帯を中心に深刻化しています。

  • 熱帯を中心とした森林環境の劣化・消失
  • 木材や紙などの林産資源の減少・枯渇
  • 陸域に生息する野生生物の絶滅の危機
  • 里山など二次的な景観の消失と危機 など

WWFの取り組み
WWFは陸域の生物多様性の保全と持続可能な資源利用の実現は、一つの取り組みとして行なっています。また木材の生産国と消費国、それぞれの取り組みも、つながった形で実践を目指しています。

<日本が木材などを輸入している海外の森林の保全>

<持続可能な林業と林産物を認証する国際認証の普及>

<アジアの自然を代表するトラなどの野生動物の保全>

<人のかかわりによって成り立つ二次的自然の保全>

SDGs Goal :16 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

SDGs Goal :16 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

社会の未来をはぐくむ安定した仕組みの実現は、さまざまな問題の解決に欠かせない要素です。その欠如は、環境保全の取り組みにも、悪影響を及ぼします。

  • 不公平・不均衡がもたらす社会的不安定と犯罪行為
  • 上記に伴う違法な伐採や密猟、密輸などの問題
  • 教育の不足による人的資源の不足と再建の遅れ
  • 海外からの支援の受け入れの不可能 など

WWFの取り組み
人に根差した持続可能な未来の実現

<政治的混乱の後の成長を持続可能なものにする支援>

<環境保全にかかわる国際法の順守と違法行為の監視>

<未来を担う次世代への環境に対する意識の醸成>

<環境保全の手法や制度の途上国への転用と活用>

SDGs Goal :17 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGs Goal :17 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

環境問題をはじめ、現在の地球が抱えているさまざまな問題の解決は、一に、世界の人々が利害や立場を超え、協力できるか、という点にかかっています。これを実現できない場合の課題は、次のようなものです。

  • 一部の国の意思による国際合意の効果の低減
  • 短期的な視野に立った経済的利益の優先
  • 多様な文化の相違に対する不理解が生む衝突
  • 市民や最貧国の立場にある人々からの搾取 など

WWFの取り組み
WWFは、世界に広がるネットワークを通じた、多種多様なステークホルダーとの理解、そして協力によって、自然環境の保全と持続可能な社会を実現する取り組みを進めています。WWFは対話と強調を重要な基本理念の一つし、さまざまな活動に取り組んでいます。

<国境を越えた国際ネットワークを活かした協力と活動>

<多様な主体による政府の意思を超えた温暖化の防止>

<企業との協働を通じた大規模な保全活動の促進と支援>

<多様なステークホルダーの参加による環境保全の実践>

おわりに

SDGsは、認知こそ高まってきましたが、その真価が問われるのは、まさにこれからです。
実際にゴールに貢献できる取り組みを行なえているか。それを計画し、評価しているか。
個別のゴールとの関係性にばかり注目するのではなく、問題の広がりを認識し、真に社会的な貢献といえる活動を、目指してゆかねばなりません。

WWFは国内外のさまざまなパートナーと連携、協力しながら、SDGsの掲げる理念の実現をめざし、取り組みを継続していきます。

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環境保全団体です。

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