サンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」
2014/01/08

豊かな生命を育む、沖縄・石垣島のサンゴ礁。中でも、世界最大級といわれるアオサンゴの大群落を擁した白保の海は、世界的にも貴重な自然が残る場所です。WWFジャパンは、この白保に、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を設立し、その調査と保全活動を行なっています。また、この白保をはじめとして、沖縄を中心とした南西諸島で、それぞれの地域が主体となった環境保全の促進にも取り組んでいます。
世界屈指の貴重なサンゴ礁を守る
白保の海には120種以上のサンゴ、300種以上の魚類、巨大なハマサンゴなどを有する豊かなサンゴ礁があります。
白保の人々にとってこの海は「宝の海」「命つぎの海」と言われ、その豊かな海の恵みは、人々の生活の糧(かて)としてとても大切なものです。
また、1987年にIUCN(国際自然保護連合)が行った調査により、ここに生息するアオサンゴ群落は北半球最大規模とされ学術的にみて貴重な海であることがわかりました。
こうした大切な白保のサンゴ礁を、未来へと受け渡していくためには、持続的な資源管理と環境保全の仕組みづくりが重要です。
そして、そのためには地域の人々の主体的な活動が必要であり、島内外に住む人たちとの相互理解と協力が欠かせません。

「サンゴの海を守りたい!」多くの方々の気持ちに支えられて
WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」は、2000年の春、石垣島白保のサンゴ礁を保全するために、多くの方々の寄付、募金等を得て設立されました。
この「しらほサンゴ村」では現在、地元の白保の人たちと共に、調査研究・普及啓発・環境保全に関する活動を行ない、持続可能な地域づくりを進める活動を行なっています。そして、この白保での活動を、南西諸島の各地に広げることを目指しています。
その場所の自然と共に生きる、地域の方々と協力して、サンゴ礁の保全活動と、持続可能な海の資源利用をすすめる。それが「しらほサンゴ村」のめざす取り組みです。
