【動画あり】156キロ!大きいけれど小さな赤ちゃんです!


こんにちは!WWFインドネシアでゾウの専門医を務めるワンダです。
今日は、とても嬉しいニュースをご紹介します。

スマトラ島のテッソ・ニロ国立公園で、野生ゾウと住民の衝突回避に取り組むゾウ・パトロール隊のゾウのリアが、先日赤ちゃんを産みました!

体重なんと156キロ!

当初の予定月は1月。定期的に超音波検診を実施してきましたが、出産の兆候がないまま、その日は突然やってきました。

訓練されたゾウとゾウ使いが取り組むゾウ・パトロール活動です。火災の早期発見や、人との衝突を防ぐため、農園などに近づく野生ゾウを森へ追い返す活動を実施しています。

ある朝、いつものようにゾウ使いが森へリアを迎えに行くと、すでに赤ちゃんが産まれていたのです。

話を聞いた私は、大急ぎで現場に駆けつけ、へその緒の消毒や栄養剤の投与など、産後の集中的なケアを施しました。

幸い母子ともに健康で、赤ちゃんはハルモニ・リンボと名付けられました。

ハルモニはハーモニー、リンボはジャングル、という意味です。

ゾウの親子と一緒に。私は普段からパトロール隊のゾウの健康面のケアをしています。

これからの成長がとっても楽しみ!なのですが、一方で、ゾウ・パトロール隊が頑張っている、現場のテッソ・ニロ国立公園は今、深刻な危機にさらされています。

公園内の3/4の土地で、外部からの侵入者が、アブラヤシ農園などを違法に造成しているのです。

パーム油の採れるアブラヤシの生産は、インドネシアやマレーシアの各地で、同様に熱帯林を激減させる原因となっています。

このパーム油、日本のスーパーマーケットで売られている食品などの原材料にも、「植物油」といった名称で使われていると聞きました。

元気に立ち上がった生まれたばかりの赤ちゃん。もう歩き出しています。

皆さんの暮らしにもかかわりのあるスマトラの森。

その未来を守る取り組みに、日本からもたくさんのご支援をいただいていることを、私はいつも心強く思っています。

赤ちゃんゾウの成長とともに、これからも関心を持って見守っていただけたら嬉しいです。

(聞き取り、編成:自然保護室 伊藤)

関連情報

テッソ・ニロ国立公園内で広がる、違法なアブラヤシ農園の開発。野生のスマトラゾウの生息地も失われています。

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