©西表島エコツーリズム協会

あの希少種も!西表島稲葉の水辺に戻ってきた野生生物(動画あり)


2020年からイリオモテヤマネコの餌場となる水辺の再生に取り組んでいる西表島浦内川流域の稲葉の現場から、嬉しい報告がありました。

かつて水田湿地が広がっていた稲葉では、西表島内外のメンバーが力を合わせて、池などの開放水面を創出してきました。

参考:【動画あり】旧稲葉集落で進む水辺再生~西表島浦内川での活動レポート

創出した水域周辺に昨年設置した定点カメラに、希少な野生生物が水辺を訪れる様子が撮影されました。
その中には、イリオモテヤマネコの姿も!

カエルを食べるムラサキサギ
©西表島エコツーリズム協会

カエルを食べるムラサキサギ

カンムリワシ。国の特別天然記念物、種の保存法の国内希少野生動植物種、絶滅危惧IA類(国・沖縄県)。この鳥にとっても、水辺の生きものは貴重な獲物です。
©西表島エコツーリズム協会

カンムリワシ。国の特別天然記念物、種の保存法の国内希少野生動植物種、絶滅危惧IA類(国・沖縄県)。この鳥にとっても、水辺の生きものは貴重な獲物です。

巣作りするシロハラクイナ

シロハラクイナの親子

西表島稲葉の水辺で撮影されたイリオモテヤマネコ。

稲葉で再生した湿地では、指標とした水生昆虫の種数が13種から52種へ、維管束植物は32種から44種へ増加しました。今回の撮影によって、植物や昆虫だけではなく、他の野生生物も戻ってきていることが分かり、生態系全体として回復に向かっていることが確認されました。

今後の課題は、いかにしてこの貴重な水域を永続的にまもっていくか、その仕組み作りです。
稲葉では、ツアー参加者に水辺の保全活動に参加してもらう新たな保全型エコツアーの実施などを通じてその実現を目指し、活動を進めていきます。

(野生生物グループ 小田倫子)

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自然保護室(野生生物)
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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