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西表島・浦内川はすギョい!さかなクンと生物多様性を学ぶシンポジウム現地開催

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2024年6月15日、WWFジャパンが現地の皆さんや研究者と協力して生物調査や水辺再生の取り組みを進めている西表島・浦内川に、WWF親善大使さかなクンやプロジェクトメンバーが集い、浦内川の生物多様性とそれをまもる活動を報告するシンポジウムを開催しました。島民を中心に約400名が参加し、世界自然遺産の島の中心を流れる浦内川の世界的な価値とそこに生息・生育する動植物の豊かさについて学びました。
目次

西表島・浦内川の豊かな生物多様性

浦内川は、2021年7月に世界自然遺産に登録された沖縄県・西表島の中心部を流れる県内最長の川です。

日本の河川では最も多い400種以上の魚種が確認されています。

その河口部には国内最大級のマングローブが形成され、オオメジロザメのような回遊性の大型魚類のほか、ウラウチフエダイ、ヨコシマイサキ、カワボラなど絶滅の淵にいる希少な魚類の最後の生息地になっています。

いくつもの「日本一」を誇る浦内川。瀬能宏氏のシンポジウム発表資料から引用

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浦内川の名前が付けられた絶滅危惧種のウラウチフエダイ(環境省・沖縄県の絶滅危惧ⅠA類(CR))

WWFジャパンは、2020年に公表された沖縄県の浦内橋架け替え工事計画に対する生物多様性配慮策の要請活動を契機に、西表島エコツーリズム協会のダイバーの皆さんによる浦内川河口域の水中モニタリング調査を支援しています。

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またWWFジャパンは、2020年から環境省「西表石垣国立公園(西表地区)地域協働による水環境保全・再生手法検討業務」を受託し、浦内川流域の旧稲葉集落で、地権者の協力を得て地域の皆さんや研究者と連携しながら、イリオモテヤマネコ等の餌場となる水辺を再生する取り組みを進めています。

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それぞれの活動を進める中で、世界的に貴重な浦内川の生物多様性が将来にわたってまもられていくためには、西表島の未来を担う島民の皆さんや子どもたちとその価値を共有していくことが重要であることが繰り返し指摘されました。

そこで2024年6月15日、WWF親善大使さかなクンや専門家も招き、西表島で島民の皆さんを対象にしたシンポジウムを開催することになりました。

シンポジウム前の午前中には、さかなクンと主催・協力団体・登壇者が浦内川に集まり、流域にある旧稲葉集落の水辺再生現場の視察とダイバー魚類調査を併せて実施しました。

浦内川流域・旧稲葉集落の水辺再生現場を視察

浦内川河口から船で中流域へ向かい、かつて集落や水田が広がっていた旧稲葉集落へ上陸しました。

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浦内川河口から中流域の旧稲葉集落まで船で移動。沿岸には日本最大規模のマングローブ林が広がる。

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上陸後、さかなクンと一緒に旧稲葉集落の水辺再生地へ。創出した池の周辺を視察し、稲葉村の歴史や当時の様子、また水辺に戻ってきた動植物の状況について、解説を聞きました。

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稲葉村の歴史や当時の暮らしについて説明する、稲葉最後の住人で地権者の浦内川観光 代表 平良彰健氏(写真中央)

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水辺に戻ってきた湿地性植物について、その一つであるナツノウナギツカミ(沖縄県・鹿児島県の準絶滅危惧(NT))を示しながら説明する琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設 内貴章世氏(写真左)。

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目の前の池から採集したゲンゴロウ類の生体を示しながら、創出した水辺に戻ってきた水生昆虫の状況を説明する東海大学 北野忠氏(写真左)。

また希少野生動植物の生息・生育地の保全とエコツアーでの利活用を両立するチャレンジを進めている西表島エコツーリズム協会やWWFジャパンのメンバーから、プロジェクトの目指すところなどお話しました。

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旧稲葉集落の里山作りに取り組むメンバーと湿地再生の現場で

浦内川渓流域のダイバーによる魚類調査

旧稲葉集落を出発した後、さらに上流まで船で移動し、渓流域に生息する希少魚類の水中調査を実施しました。

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ダイバー調査を実施した浦内川上流の渓流域

梅雨明けの川は水量が多めで急流に流されそうになりながらも、長年この水域での調査に従事されている島のダイバーの皆さんに先導して頂き、カワボラ、ヨコシマイサキ、ツバサハゼなどの絶滅危惧種の希少魚類の生息を確認することができました。

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さかなクンも参加したダイバー調査の様子。希少な淡水魚の姿が確認できました。

さなかクンと語る!シンポジウム開催

午後は、浦内川近くの西表島上原地区の会場で、シンポジウム「さかなクンと語ろう!世界有数の生物多様性を誇る西表島・浦内川」」を開催しました。

親子連れを含む島民の方々を中心に約400名の方に来場頂き、会場は熱気に包まれました。

開会にあたり、前泊正人 竹富町長よりご挨拶を賜り、竹富町 自然観光課 通事太一郎課長が代読されました。

ほぼ全域が国立公園に指定され2021年に世界自然遺産として世界的な価値が認められた西表島の浦内川周辺は、素晴らしい生物多様性が見られる場所であるとともに、西表島の人々が自然の恵みを享受し生活の場としてきたこと、今回のシンポジウムが自然環境の保全と地域の持続的な関わりについて考えるきっかけになることを期待することなどが述べられました。

次に、最初の発表者、神奈川県立生命の星・地球博物館 名誉館員、日本魚類学会前会長・自然保護委員会委員の瀬能宏氏から、「西表島浦内川における魚類の多様性」と題して、発表されました。

世界的にも珍しく、日本では浦内川にだけ生息するカワボラをはじめとする淡水生の大型遊泳魚類を写真とともに紹介され、浦内川の魚類の多様性を上流の淡水域から汽水域そして海へと川の構造を模式図にした上で、純淡水魚・純汽水魚・降河回遊魚・淡水性両側回遊魚・汽水性両側回遊魚・海水性両側回遊魚それぞれの生態生活史をもとに解説されました。

そして浦内川の魚類の生物多様性が保たれてきたのは、ありのままの自然が残されており、亜熱帯にある沖縄県最大の流域規模を有していることに加え、台湾やフィリピンから黒潮に乗って魚の卵や子どもが運ばれているからであることが説明されました。

また最新の分類学の研究成果をもとに、カワボラは2種、ホシマダラハゼは3種であること、ヒラヨシノボリ・キバラヨシノボリは八重山諸島の固有種・固有亜種に分類されることも報告されました。

浦内川の魚が海洋起源のもので占められている理由について、大陸と陸続きだった40万年~170万年前に遡る西表島の地質学的な歴史から解き明かされるべき謎であることが述べられました。

そして、浦内川の魚類の多様性と西表島の素晴らしい自然を未来に伝えていくためには、自然に対する価値観や感性を磨き続けてほしいと伝えられました。

瀬能宏氏の発表資料から

次に、浦内川観光 代表、西表島エコツーリズム協会 監事・前会長の平良彰健氏から、「浦内川流域の旧稲葉集落の暮らしと自然」と題して、発表されました。

稲葉村は浦内川河口から約6kmの中流域沿岸に位置し、平良氏が家族と居住していた1960年代当時は約15世帯が住み、小学校1年から中学3年生まで27名が西表小中学校まで片道約6kmを徒歩で通っていたこと、稲葉村には沖縄県内でも1,2位を競うほどの収穫高の農家もあり肥沃な土地で稲作が盛んだったこと、ユイマールで田植えをしたり獲れたイノシシや魚を分け合ったり和気あいあいとした繋がりがある暮らしだったこと、1968年の大型台風による大洪水で被害を受けた翌1969年に平良家が引き上げたのを最後に廃村になったことなど、稲葉村の歴史について、当日の暮らしの様々なエピソードを交えながら語られました。

当時の稲葉村は自然が非常に豊かで、子ども達はヤンダル(ツルアダン)、フード(フトモモ)、ヤマモモ、カシナズ(ナシカズラ)、バンシル(グアバ)、アダンの実など四季折々の木の実をおやつにしていたこと、川では多くの魚が山ではイノシシが獲れたこと、水田にはテナガエビやタウナギなど多くの水生生物が繁殖し、水田にはバンが巣を作り渡り鳥が飛来して群れを成し、イリオモテヤマネコが繁殖していたことが報告されました。

また当時浦内川でよく捕れた魚として、サンセンユ(アマミイシモチ)、カーシビ(ゴマフエダイ)、グチ(ホシミゾイサキ)、ガーラ(ロウニンアジ)、メジロ(オオクチユゴイ)、コーフ(ミナミクロサギ)、ドンコ(ホシマダラハゼ)、ズルズル(スズキメ・ヒイラギ)、グギラ(ハマフエダイ)などがあり、他にも珍しいものとして、アカエイ、オオメジロザメ、コチ、アシキン、ボラ、カマス、カタカシ、ガサミなども獲れたことが報告されました。

近年イリオモテヤマネコが県道沿いの水田近くに移動して交通事故にあうケースが増えていることを受けて、稲葉村跡にある私有地を利用して、環境省・WWF・西表島エコツーリズム協会の協力で里山作りを進めていること、今後も少しずつ水辺を広げ、ヤマネコを始め多くの野生生物の繁殖地になることを期待していることが伝えられました。

平良彰健氏の発表資料から引用。平良氏が家族と共に共住していた1960年代の稲葉村の子どもたち

道路に出てきたイリオモテヤマネコの親子

次に、東海大学 教養学部人間環境学科教授 日本甲虫学会自然保護委員の北野忠氏から、「西表島における湿地性生物の減少」と題して、発表頂きました。

湿地は一般に着目されにくく環境の変化が気づかれにくい中で、西表島でも湿地環境が失われている現状を、約30年にわたり西表で記録してきた各現場の変遷を示す写真を交えながら報告されました。

また、西表島では日本全体の約3分の1にあたる40種以上のゲンゴロウが確認されており南西諸島の中でも最も種数が多いこと、日本では西表島だけに生息するチビセスジゲンゴロウのように亜熱帯の森だけに生息する種がいる一方で、半人工湿地(里山)に生息する種のほうが多いことを解説されました。

しかし、湿地に住む数多くの生物がすむことが知られる西表島でも、近年はいくつかの種において絶滅の危機に瀕していることが明らかとなっており、例えばフチトリゲンゴロウは1996年、ガムシは1995年の記録を最後に見つかっておらず、リュウキュウヒメミズスマシやタイワンタイコウチも近年になって西表島内で絶滅した可能性があること、ニセコケシゲンゴロウやコウトウコガシラミズムシなどは島内から姿を消しただけではなく、これらは国内から絶滅した可能性があることについて報告されました。

他にも、西表島の水辺の生物として、網取遺跡から貝殻が見つかっているマルタニシや、稲葉村の聞き取り資料にも繰り返し出てくるチスイビルも見られなくなっていることが報告されました。

そして、湿地帯は山と川と海をつなぐものであること、自然の中の生き物たちの複雑な関係は分かっていないことが多いゆえに、こうした湿地の生き物がいなくなると何が起きるかは分からないこと、分からないからこそ何が起こっているのか知っておくことが重要であること、そして身の回りの自然を知ることは環境を守る第一歩なので、楽しく自然に接してほしいことが伝えられました。

また、亜熱帯の森・マングローブ林・サンゴ礁などは、人間の手では回復が難しく非常に時間がかかるのに対し、湿地環境は、人の手で比較的短い期間で回復させることができること、西表島でも稲葉を含めて湿地再生の取り組みが始まっていること、そうして再生された湿地のネットワーク化ができれば、湿地の生きものが戻ってくることが期待されることが伝えられました。

北野忠氏の発表資料から

次に、WWFジャパン野生生物グループの小田倫子と、西表島エコツーリズム協会会長 ミスターサカナダイビングサービス代表の笠井雅夫氏より、浦内川流域で実施している調査・保全活動について、報告しました。

WWF小田倫子からは、WWFジャパン設立当初の1970年代にIUCNと共同でイリオモテヤマネコ生態調査を実施したことなど今までの経緯を振り返り、ネイチャーポジティブが国際合意となり、2030年のSDGs目標達成を目指して国内外で様々な取り組みが進められている一方、世界全体でも全国的にも沖縄県内でも西表島でも陸水域の環境とそこにすむ動植物が危機的状況にあることを、WWFの生きている地球レポート2022や、IUCNの2023年版レッドリスト、さらに改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版を引用しながら解説し、今まさに、世界有数の生物多様性を誇る西表島・浦内川の自然をまもることが非常に重要であることを伝えました。

参考情報

その上で、現在WWFジャパンが西表島の皆さんと進めている2つの活動について、現場の様子を記録した写真や調査結果などを示しながら報告しました。

参考情報

WWFジャパン野生生物グループ・小田倫子の発表資料から。WWF会報第1号(1971年)の表紙はイリオモテヤマネコだった。

WWFジャパンが西表島エコツーリズム協会と協働し目指している旧稲葉集落の水辺再生ビジョン(令和5年度環境省「西表石垣国立公園(西表地区)地域協働による水環境保全・再生手法検討業務」にて制作)

続いて、西表島エコツーリズム協会会長 笠井雅夫氏から、同氏が率いるダイバーチームで実施している浦内川の渓流域と河口域における魚類調査について、浦内川やそこにすむ貴重な魚類の写真を示しながら報告されました。

渓流域の調査は、2014年の干ばつを受けて2015年に浦内川に緊急に設置された取水施設による影響が懸念されたことから、軍艦岩より上流のマリウドの滝にかけて継続しているもので、浦内川に生息する6種の絶滅危惧魚類を対象に個体数調査を続けていることが報告されました。

河口域の調査は、沖縄県による浦内橋架け替え工事を契機に開始したもので、当初計画されていた河口域の埋め立てと盛土方式の工事による水域への影響が懸念されたことから、工事の影響がないかどうかのモニタリングと河口にすむ希少なハゼ類等の魚類の生息調査を兼ねて実施していることが報告されました。

保全上の課題と感じていることとして、浦内川の取水設備と橋架け替え工事のいずれのケースでも、事前の調査・アセスが不十分だった感があること、また西表島では大見謝川など他の小規模な河川にも貴重な生物が多く生息していることから、エコツーリズムで特に注意を喚起したい利用方法としてキャニオニングによる流域の環境破壊とそれによる生き物の減少が強く懸念されることが述べられました。

西表島の自然をまもるためには、島の人たちに絶滅危惧種を含む生きものの存在を知ってほしいこと、中でも浦内川は橋以外に人工物がなく、この規模の河川では日本で唯一と思われる貴重な自然の川であり、とても美しい川なので、多くの人にそれを知ってほしいことが伝えられました。

笠井雅夫氏の発表資料から。西表島エコツーリズム協会ダイバーチームが実施している浦内川の渓流域での調査対象魚

河口域での調査で撮影された魚種の一部

次に、WWF親善大使さかなクンによる「浦内川の魚はすギョい」と題するトークショーが行なわれました。

さかなクン自身が出会った浦内川の生きもの達にちなんだクイズには、会場の子どもたちが積極的に参加し、会場は活気と笑顔で満たされました。

さかなクンの話に出てきた生きものは、ナツノウナギツカミ(植物)、シミズシマイサキ、ニセシマイサキ、ヨコシマイサキ、ボラ、カワボラ、ナガレフウライボラ、ナンヨウチヌ、オオメジロザメなど。

これらの絵とともに、楽しいトークで、浦内川の生きものとその魅力を来場者の心に届けました。

そして、とても貴重な自然と生きもの溢れる浦内川に、さかなクンもまた訪問できる日を楽しみにしていることが伝えられました。

シンポジウムの最後に、発表者全員と、45年以上前から西表島や浦内川の魅力を伝える自然観察ガイドをされている西表島エコツーリズム協会理事 森本孝房氏が登壇し、質疑応答と、全員から、浦内川の未来に向けて、それぞれの言葉で、世界的に貴重な浦内川の素晴らしさとそれを次世代へ引き継いでいきたいという熱い思いを来場者に伝えました。

シンポジウム会場には、西表島エコツーリズム協会による浦内川の写真展も同時開催されました。

また参加した西表島の子どもたちには、同会 笠井会長から、同氏が撮影された浦内川の美しい風景と生きもの満載の写真集「精霊の宿る川-日本で一番魚種が多い、沖縄県西表島の浦内川」(南山舎)」が記念に贈呈されました。

今回のシンポジウムは、西表島・浦内川の世界有数の生物多様性の価値とそれをまもることの重要性について、子どもから大人まで多くの島民の皆さんと共有する機会となりました。

WWFジャパンは引き続き、絶滅危惧種で国の特別天然記念物イリオモテヤマネコやカンムリワシをはじめとする野生生物の生息地をまもる活動を、西表島の皆さんや研究者など多方面の方々と連携し進めていきます。

シンポジウム「さかなクンと語ろう!世界有数の生物多様性を誇る西表島・浦内川」開催概要

日程:2024年6月15日(土)
主催:WWFジャパン 西表島エコツーリズム協会
協力:浦内川観光
後援:竹富町 日本魚類学会 環境省沖縄奄美自然環境事務所
内容:(午前)さかなクンと浦内川流域を行く~ダイビング調査とかつて集落のあった旧稲葉集落・探訪
(午後)シンポジウム「さかなクンと語ろう!世界有数の生物多様性を誇る西表島・浦内川 」

シンポジウム発表者と内容:
ご挨拶 竹富町長 前泊正人
「西表島・浦内川における魚類の多様性」

神奈川県立生命の星・地球博物館 名誉館員 瀬能宏
「浦内川流域の旧稲葉集落の暮らしと自然」

浦内川観光 代表 平良彰健
「西表島における湿地性生物の減少」

東海大学 教授 北野忠
「浦内川の調査と保全の取り組み」

西表島エコツーリズム協会 会長 笠井雅夫
WWFジャパン 野生生物グループ 小田倫子
トークショー「浦内川の魚はすギョい」

WWF親善大使(顧問) さかなクン
質疑応答&ディスカッション「浦内川の生きもの世界と魅力」

瀬能宏 笠井雅夫 平良彰健 北野忠 森本孝房 さかなクン 小田倫子
クロージング「浦内川の未来へ向けて」登壇者全員

シンポジウム来場者数:約400名

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