第104回全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)閉幕 太平洋クロマグロの管理方策に合意
2026/09/17
WWFは、2026年8月31日から9月4日にかけてリスボンで開催された第104回全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)年次会合において、太平洋クロマグロの管理方式(MP)が合意されたことを歓迎します。
世界で最も価値が高く歴史的に資源が枯渇してきたマグロ資源の一つである太平洋クロマグロについて、今回の画期的な成果は、科学に基づく長期的な管理の実現に向けた大きな前進を意味します。
わずか10年前、太平洋クロマグロの資源は、初期資源に対し、わずか約2%にまで減少し、漁獲死亡率は持続可能とされる水準の3倍に達すると推定されていました。
今回、資源状況に応じて漁獲枠を自動で算出する「管理方式」を事前合意したことにより、将来、状況の変化に応じて、予防的かつ透明性、一貫性のある形で資源管理をできるようになります。
また、この管理方式の合意に成功したことは、将来の世代にわたって健全なマグロ資源と持続可能な漁業を確保すること、それに必要な確実性、透明性、頑健性をもたらすことにつながり、持続可能な漁業を目指す他の地域漁業管理機関(RFMO)にとっても重要な先例となります。
会議に参加したWWFエクアドルの海洋保全ディレクターのパブロ・ゲレロ氏は、次のように述べました。
「太平洋クロマグロの管理方式の合意は、太平洋における持続可能な漁業管理にとって画期的な成果です。この決定は、科学に基づく長期的な枠組みを提供するものであり、回復した太平洋クロマグロ資源を保護すると同時に、漁業や漁業コミュニティにとっても明るい将来を見通せるようになりました。
さらに重要なのは、地域漁業管理機関(RFMO)が短期的な経済的利益を超え、事前に合意された予防的意思決定に基づく長期的なビジョンを受け入れることができることを示している点です。今回合意された管理方式を機能させるためには、太平洋クロマグロを協働管理する中西部太平洋まぐろ類保存委員会(WCPFC)のWCPFC北小委員会(2026年10月開催予定)、WCPFC年次会合(2026年11月末開催予定)においても管理方式が合意される必要があります。この画期的な成果が、それら合意の後押しになること、そして他のRFMOにおいても管理方策の採用が加速され、世界のマグロ資源が健全に管理されることのきっかけとなることを期待しています」。
WWFは、このプロセスに尽力したIATTC加盟国、研究者などすべてのステークホルダーを称賛するとともに、太平洋クロマグロの継続的な回復と長期的な持続可能性を守るための管理方策が効果的に実施されることを期待しています。



