南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施できます。
ロシアでケガをしたトラを野生復帰させるためのリハビリ活動を6日間、支えることができます。
スマトラの熱帯林で、違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを14日間、支えることができます。
アフリカゾウ(ここでは、サバンナゾウLoxodonta africanaとマルミミゾウLoxodonta cyclotis両種をさす)は、世界で最も密猟されている哺乳類の一種です。象牙に対する歴史的かつ継続的な需要がゾウの密猟の主要因であり、生息地の喪失、分断化、急速なインフラ開発と併せて重大な脅威をもたらしています。 こちらのページは、象牙取引にまつわる国際的な動向や、長年象牙を利用してきた日本国内の課題など、関連情報をご紹介します。
2020/08/11
日本は象牙取引に対する政策を見直す必要があります。それはなぜなのか。WWFジャパンは、日本の象牙取引の課題をまとめた報告書『岐路にたつ日本の象牙取引』を発表し、その背景とアフリカゾウ保護の現状について述べています。
象牙の国際取引はワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)により原則禁止されています。しかし、アジアの経済成長に伴い近年急増した象牙の需要が、アフリカでの密猟と、アジア市場向けの違法取引を引き起こし、アフリカゾウの生存に深刻な脅威をもたらしています。2016年、ワシントン条約の第17回締約国会議において決議10.10「ゾウの標本の取引」が改正され、「ゾウの密猟や、象牙の違法取引に寄与している国内市場については閉鎖を求める」という勧告が追加されました。こうした動きを受けて、象牙市場のあるアジアの消費国を中心に、象牙取引に関する政策の導入が進みました。特に、象牙の市場規模の大きな国・地域(中国、香港、台湾)は、各国内・域内での取引禁止措置を実施。象牙製品が頻出するアンティーク市場の活発な欧州(EU、イギリス)でも、原則国・域内取引禁止の法案が可決されました。いずれも、国の政策として法的措置が講じられています。一方の日本の国内象牙取引については、種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)による一定の規制があり、2018年には象牙を取り扱う事業者の管理規制が強化されました。しかし、象牙の取引規制については、製品の合法性およびトレーサビリティが担保される仕組みには、いまだになっていません。そうした中で、日本からの象牙の違法輸出が2011年以降増加し、2020年においても、中国が関わる象牙の違法取引において日本が関わる事例が最多であったことが報告されるなど、日本の国内市場が象牙の違法取引に関係していることが明らかになっています。それでも日本政府は、日本の象牙の国内市場について、現在起きている密猟や違法輸入には寄与していないとの見解の下、今も象牙の国内取引を続ける姿勢を堅持しています。WWFジャパンは、日本の国内市場が象牙の違法取引に寄与している実態から、2018年1月と2019年5月、日本政府に対して提言を行ないました。
日本は、一刻も早く国内象牙市場全体の評価を見直し、抜本的な課題解決を図ることが必要です。アフリカゾウ関連記事:https://www.wwf.or.jp/tags_k_51/
ペット利用から野生動物を守るためぜひご支援ください
ワシントン条約CoP19終了報告-国際条約にも忍び寄る分断の影
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絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」について
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野生動物のペット化に対する行動変容キャンペーン「飼育員さんだけが知ってるあのペットのウラのカオ」
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3月3日は「世界野生生物の日」です!
水際で違法取引を防ぐ!税関研修所での「ワシントン条約」講義
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はじめての 『生物多様性』~今おさえておきたいポイントをざっくり解説
近年、環境問題を語る文脈の中でクローズアップされることの多くなった生物多様性。 このページでは、生物多様性についての概要を解説します。
私たちの食卓とつながるIUU漁業問題!対策の強化を求める声が今、増えています。
IUU漁業を初めて知る方向けに、ぬまがさワタリさんによる解説イラストと、海に携わる方々が目の当たりにしている危機感や想いを集めたメッセージ動画を公開しました。
WWFジャパン1年間の活動報告(2021年7月~2022年6月)
皆さまからお寄せいただいた会費やご寄付をもとに、さまざまな活動を進めることができました。この場を借りて、心より厚く御礼申し上げます。
スタッフインタビュー 環境保全のヒトビト
WWFジャパンでの働く人たちのさまざまな想いを、インタビュー形式ででお伝えします。
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