海外スタッフへインタビュー! ユキヒョウと共に生きる生きものたち
2026/04/17
海外スタッフからのストーリーをお伝えするインタビューの第3回目。
今回はWWFインドのリシから聞いた、ユキヒョウが生息する西ヒマラヤの生きものたちをご紹介します。

実際にフィールドで撮影したリシの写真。現地の自然や生きもの、人々の暮らしを話すときは特に、彼の熱意やワクワクが伝わってきました。
「ユキ」ヒョウの名から、そのすみかは、雪が積もった山中だと想像されるかもしれません。
しかし実際には、標高4,000mの高地でも、夏には雪がほぼなくなります。
そんな山の中で、どういった生きものが生息しているか、ご存じでしょうか。
「ゴツゴツした岩と雪で何もいないイメージかもしれないが、そんなことはない。たくさんの命がヒマラヤにはある」とリシは語ってくれました。
まず、ユキヒョウは肉食獣であるため、獲物となる草食動物がいなければ生息できません。
その代表が、バーラル(ブルーシープ)やマーモットといった動物たちです。

岩がゴツゴツした山の斜面で暮らすバーラル。岩場の乏しい植物を食べています。険しい崖で、ユキヒョウと鉢合わせることも。

ネズミの仲間のマーモットも重要な獲物の一種。特に夏は、ユキヒョウにとって重要な獲物となります。
こうした草食動物は、他の肉食動物の命も支えています。
オオカミやマヌルネコ、そしてイヌワシのような動物たちです。

チベットにすむヒマラヤオオカミ。ユキヒョウと同じように、家畜を襲ってしまい報復として殺されてしまう、人との「あつれき」の問題にさらされています。

空から獲物を狙うイヌワシも!(写真はスコットランドで撮影されたもの)
そんな中でもリシが特に、ユキヒョウに関して知っていただきたいことがある、と言います。
「さまざまな肉食動物の代表格でもあるユキヒョウが生きていけるということは、獲物となる草食動物や、その食物である植物が存在していることの証明になります。ユキヒョウの個体数や状況から、その土地の生態系バランスの状況を読み取ることができるのです」
ユキヒョウを守り、安定した数が生息できるような環境をつくることは、生態系全体を守り、その地域に暮らす人々や、そこから得られる自然の恵みも含め、包括的な環境保全につながっているのです。
私たちはこれからも、リシたちWWFインドの仲間と共に、ユキヒョウを守りながら、人と野生生物が共生できる社会をつくっていきます。ぜひ、応援してください。(取材:WWFジャパン/平井里佳)
活動の詳細やご支援の方法は、ぜひこちらをご覧ください。




