© Muhammad Osama / WWF-Pakistan

海外スタッフへインタビュー! 西ヒマラヤってどんなところ?


WWFインドのスタッフ、リシ・シャルマに聞く、保全現場のストーリー。

第2回目では、ユキヒョウの保全フィールド、西ヒマラヤのお話をお届けします。

イベント登壇に向け、札幌を移動するリシ。ヒマラヤに比べれば札幌の寒さは気にならない!と話していました。
© WWF-Japan

イベント登壇に向け、札幌を移動するリシ。ヒマラヤに比べれば札幌の寒さは気にならない!と話していました。

「ヒマラヤ」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
きっと多くの方が、雄大な山々を想像するはず。
活動現場の西ヒマラヤもその想像通り、標高の高い山々が連なる地域です。

山中で一体何をしているかというと、ユキヒョウをはじめとする野生生物のモニタリングを行なうためのカメラトラップの設置や、生態系を支える植生の調査、地域の人々からヒアリングなど。
夏は紫外線が厳しく、冬は極寒の野外で実施する活動も多いため、体力が求められる現場です。

特に標高2,000メートル以上の地域は気温もぐっと低くなり、活動するのがとても大変だそう。
リシは一度、防寒用の帽子を忘れてカメラトラップの設置にあたり、一日の作業が終わるころには耳の皮が寒さでめくれてしまったことも!

彼らの努力の末に設置されたカメラトラップと思うと、撮影された写真もまた違った味わいが出てきます。

ラダックに設置されたカメラトラップ(一例)。動物が前を通ると、センサーが反応し自動で撮影が行なわれます。
© Sascha Fonseca / WWF-UK

ラダックに設置されたカメラトラップ(一例)。動物が前を通ると、センサーが反応し自動で撮影が行なわれます。

カメラトラップで撮影された写真。実際にユキヒョウを撮影できることは滅多にありません。
© Sascha Fonseca / WWF-UK

カメラトラップで撮影された写真。実際にユキヒョウを撮影できることは滅多にありません。

ただ、西ヒマラヤには、日本とも共通するある変化が。

地球温暖化の影響です。

リシたちが主に活動しているラダックという地域では摂氏30度前後が夏の平均最高気温ですが、最近は35度を越えるような日も増えてきています。

冬の降雪量も不安定になり、調査活動だけでなく、人々の暮らし方にも影響が出ている、とリシは語ってくれました。

ラダックのような、標高の高い「極寒の地」のイメージがある場所でも、日本と同じような変化が起きているのです。

地球温暖化の影響の大きさを改めて感じるとともに、何とかしてその進行を止めなければと思います。

気候変動の影響はユキヒョウにも及んでいます。
2月22日ネコの日に開催したイベントでは、リシが温暖化の影響を語っています、ぜひご覧ください。(報告記事はこちら

次回はヒマラヤの野生生物について、ご紹介いたします。(取材:WWFジャパン/平井里佳)

ユキヒョウ保全プロジェクトの詳細はこちらからご覧ください。

ユキヒョウの画像

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マーケティング室 (コンテンツ)
平井 里佳

学士(人文科学)。 新卒で教育系企業に入社し、教材販促のマーケティングを主に担当。自らが幼いころに親しんだ豊かな自然と生き物、そこから得られた学びを未来の子どもたちに残したいという思いから2025年にWWFに入局。 より多くの方にWWFへの興味・関心をもっていただけるようなコンテンツ企画・製作を担当。

環境問題は決して遠い世界の話ではなく、私たちの生活のそばにあり、ひとりひとりの行動で変えられるものだと信じています。「自分もやってみたい!」とポジティブな気持ちになっていただけるようなコンテンツを目指し、日々勉強中です。

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