©株式会社エコ建築考房

建物からも学べる教室!五条和み公文式教室


全国に16,000弱ある公文式教室。その中に初めてFSC ®プロジェクト認証を取得した教室が誕生しました。北名古屋市にある五条和み教室です。

五条和み教室が取得したFSCプロジェクト認証の認証状。FSC®は、「森を守るマーク」としても知られる森林認証制度。Forest Stewardship Council®️(森林管理協議会)の略で、そのラベルは、木材や紙などの林産物が、森林や周辺に暮らす人々の生活に配慮しながらつくられたことの証。

五条和み教室が取得したFSCプロジェクト認証の認証状。FSC®は、「森を守るマーク」としても知られる森林認証制度。Forest Stewardship Council®️(森林管理協議会)の略で、そのラベルは、木材や紙などの林産物が、森林や周辺に暮らす人々の生活に配慮しながらつくられたことの証。

この教室を作られたのは、指導者である西川和美先生。

環境教育の一環として森の大切さを伝えつつ、子どもたちがより集中できる空間を提供したい、という想いで、天然素材の木の温もりが感じられる教室の建設を決意されたそうです。

その想いに応えたのが、国産のFSC®の木材を使った家や店舗を手掛ける愛知県の工務店「株式会社エコ建築考房」でした。

認証授与式で想いを語る西川先生
©株式会社エコ建築考房

認証授与式で想いを語る西川先生

株式会社エコ建築考房の喜多茂樹社長。今回、教室で使われた木材の産地である岐阜県東白川村や、サプライヤー企業らとFSC推進協定を結成し、国産のFSC®材の普及に励まれています。
©株式会社エコ建築考房

株式会社エコ建築考房の喜多茂樹社長。今回、教室で使われた木材の産地である岐阜県東白川村や、サプライヤー企業らとFSC推進協定を結成し、国産のFSC®材の普及に励まれています。

約14坪の柱のない大空間。西川先生とエコ建築考房が出会い、素敵な教室が生まれました。教室に入ると木の温もりに包まれます。机にほっぺスリスリしたかったけど、やめておきました。
©株式会社エコ建築考房

約14坪の柱のない大空間。西川先生とエコ建築考房が出会い、素敵な教室が生まれました。教室に入ると木の温もりに包まれます。机にほっぺスリスリしたかったけど、やめておきました。

今回、私たちWWFジャパンも、この教室のFSC認証授与式にお招きをいただき、木を育てた東白川村の関係者や流通、加工に携わった企業、公文本社の方々とご一緒に、五条和み教室の認証授与をお祝いしました。

そして翌日は皆で、東白川村に植林に行くという、まさに循環型の催し!

五条和み教室の認証授与式。この後、新しいコインランドリーの建物のFSC認証授与式があり、そのまま岐阜県の東白川村へ。続きは文末のリンク先から!
©株式会社エコ建築考房

五条和み教室の認証授与式。この後、新しいコインランドリーの建物のFSC認証授与式があり、そのまま岐阜県の東白川村へ。続きは文末のリンク先から!

西川先生の想いを聞いた時、私は自分が担当するインドネシアの教育プロジェクト(ESD)を思い出しました。

この教育プロジェクトでは、単に子どもに自然の大切さを伝えるだけではなく、教材、校舎の素材、食べ物など、学校のどこを切り取っても持続可能性が軸になるような学習環境づくりを目指しています。

そして、どちらの国の先生からも、子どもへの環境教育に対する熱意を感じました。

ESDを積極的に導入するインドネシアの小学校。公文様からもご支援をいただいています。授与式には公文本社からの祝辞もありました。
©WWFインドネシア

ESDを積極的に導入するインドネシアの小学校。公文様からもご支援をいただいています。授与式には公文本社からの祝辞もありました。

五条和み教室もまた、教室そのものが持続可能性を伝える建物になっています。

使われている木材が、どこの山で、誰が育て、どうやってここまで来たのかがハッキリと分かります。

生産地や流通過程を把握して、環境破壊をしている原材料を避けていくことも、持続可能な社会を実現するために大切なことです。

将来、子どもたちが、こうした建物で学習することが当たり前になるように、今後も取組みを応援していきます!

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自然保護室(森林)
天野 陽介

獣医になる夢やぶれ、ニュージーランドのマッセー大学で動物学と生態学を専攻。その後、毒蛇調査の 研究助手としてタイの保護区へ。そこで密猟などの違法現場に何度も直面。単に動物学だけでなく、人間社会を理解する必要があると感じ、コスタリカの平和大学で天然資源と平和学の修士号を取得。その後、国連大学でSATOYAMAイニシアティブのプロジェクトに携わり、日本の里山のように世界にも存在する人と自然のバランスがとれた貴重な場所の保全、研究、普及を担当。2019年7月からWWFジャパンの森林グループでオーストラリアとボルネオ島インドネシア領を担当する。

カエルが好きなのに、捕食者であるヘビをタイの保護区で研究していたとき、銃声が。 保護区になるまでこの地に住んでいた老人が密猟者となる負の連鎖を目の当たりにし、自然を守るには人間社会を理解する必要があると痛感。自然と共生していくためには!そして娘に嫌われない父になるためには!が人生のテーマ。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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