©James Frankham / WWF

今度はタランチュラ!相次ぐ動物の密輸事件


ポーランドから届いたお菓子の小包に、毒グモのタランチュラが!

その数757頭というのですから、一見、二流のホラー映画のようですが違います。これは先日、フィリピンで発覚した、野生生物の違法取引、すなわち密輸です。

タランチュラは熱帯に多数分布するクモ類で、10センチを超える大型の種や、猛毒を持つものがいることでも知られています。

が、同時に、このクモはペットとしても人気があり、こうした違法な取引が後を絶ちません。

©James Frankham / WWF

アルゼンチンに生息するタランチュラ

同じく先日、日本人の男が、インドネシアからニシキヘビヘビやアオジタトカゲなど24頭の爬虫類を、違法に日本に持ち込み、関西空港で逮捕された事件もありましたが、クモのような小さな動物の密輸には、他の物を装い、郵便物として運搬する手口もしばしば利用されます。

この動物はいずれも、保護のための国際取引のルール「ワシントン条約」で、取引が規制されている生きものたち。

そのルールを破り、密輸しようとして発覚、検挙される事件が、各国の空港や郵便施設などで多発しています。

鞄に詰めたり、小包にしたり、少し大きな生きものの場合は、「鳴かない・動かない」ように睡眠薬で眠らせて運ばれたりしますが、ご想像の通り、このひどい状況の中では、死んでしまう例も珍しくありません。

今回の事例は全て「ペット」としての利用が目的でした。

珍しさや、見た目の可愛さを理由に、ペットとして人気が上がり、違法取引が相次いでいることは、日本でも大きな問題になりつつあります。

今年5月には、スリランカでワシントン条約の締約国会議(CITES-COP18)が開かれます。
日本でも知られた生きものも、議題に上がっています。
ぜひご注目いただければと思います。

自然保護室 次長
三間 淳吉

森、海、気候、野生生物、さまざまな活動をサポートしています。

虫を追いかけ40年。鳥を追いかけ30年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの20年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと思っています。

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