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野生動物との触れ合いに関する規制の議論に注目!


2026年7月、中央環境審議会動物愛護部会が開催されました。

この部会は、動物の管理や飼養に関するルールや政策について話し合う国の専門家会議で、「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令(以下、基準省令)」の改正について審議されました。

基準省令は、保管ケージの大きさや管理する職員数など、ペットショップやふれあい施設など事業者が管理する動物の適正な飼養について定めたものです。
これまでイヌ・ネコのみが対象でしたが、今回、すべての飼養哺乳類が加えられ、これらの動物に関する基準が追加、改正されます。部会では、この改正案に対して寄せられたパブリックコメント(国民からの意見)への対応方針が議論されました。

展示利用がされているミーアキャット。英国の基準では触れ合いには施設職員の監視が求められている。

展示利用がされているミーアキャット。英国の基準では触れ合いには施設職員の監視が求められている。

WWFジャパンも、この改正案に対して、パブリックコメントや環境省との対話を通じて、とりわけ飼養されている野生動物との過度な接触が人の安全や衛生を損なう恐れがあることを指摘し、衛生対策の徹底や、触れ合い時の飼養管理者による常時監視などを行うよう求めてきました。

残念ながら、これらの提案は今回の改正案に採用されませんでした。しかし、改正案では、触れ合いに関する規制が強化されており、その点は評価できる内容となりました。

さらに、今回の審議では、部会の委員である複数の有識者から野生動物の飼養や触れ合いに対する懸念が示され、展示動物との接触を問題視する意見が多数出されたことも大きな前進です。

例えば獣医師から、「野生動物は家畜化動物とは異なる。国が野生動物の飼育やふれあいを推奨していると誤解されないようにすべき」、「サル類は人獣共通感染症のリスクが高いため、感染症への注意喚起を解説書に盛り込むべき」との意見がありました。

また、環境省からは、動物との触れ合い展示については、実態把握や課題整理を進める考えも示されました。

サルやプレーリードッグは人に危険な感染症をもたらす病原体を保有する恐れが高く、輸入が禁止されている。
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サルやプレーリードッグは人に危険な感染症をもたらす病原体を保有する恐れが高く、輸入が禁止されている。

WWFジャパンは2025年10月に野生動物の触れ合い利用に関する実態調査を実施し、その結果を国会議員や環境省に共有するとともに、規制強化の必要性を訴えてきました。

今回、部会でそうした課題が広く共有され、環境省も検討の必要性を認識したことは、今後の制度改善につながる重要な一歩です。

WWFジャパンは今後も環境省との対話を続け、野生動物の保全と適切な関係性の構築の観点から、より実効性のある制度の実現を求めていきます。

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自然保護室(野生生物)、TRAFFIC
浅川 陽子

学士(法学)
大学卒業後は官公庁に勤務。JICAの青年海外協力隊としてインドネシアの国立公園で環境教育とコミュニティ開発に携わった後、2018年にWWFに入局。
ペットプロジェクトでは、規制強化を担当し、2021年からは消費者の意識変容に向けた取り組みにも着手。

動物好きな消費者が、野生動物を絶滅の危機にさらしてしまわないよう、あるべき野生動物との付き合い方、社会のルールとは何か、を日々勉強中。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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