日本で摘発、200頭もの希少トカゲの密輸事件!
2026/08/12
またひとつ、日本が目的地となった野生動物の密輸事件が摘発されました。
2026年8月、メキシコ人の男が希少なトカゲを韓国から日本へ持ち込もうとした、として関税法違反の疑いで逮捕されたのです。
警視庁の発表によると、持ち込まれたトカゲは200頭に及びますが、違反の対象となったのは、現時点で識別ができたアオキノボリアリゲータートカゲ(Abronia graminea)9頭。200頭の中にはこの種以外のトカゲも含まれている可能性があります。
アオキノボリアリゲータートカゲは、ワシントン条約の保護対象種がリストされる「附属書Ⅱ」に掲載されています。そのため、この種を日本に輸入するには、輸出国政府が発行する輸出許可が必要です。
しかし容疑者は必要な許可を得ず、無申告のまま持ち込もうとしたのです。

メキシコの山地に生息し、美しい青緑色の鱗を持つアオキノボリアリゲータートカゲ。
また、この種は日本ではペットとして人気が高い一方、IUCNレッドリストでは絶滅危機種(EN)に分類されています。
そのため、持ち込まれた200頭すべてがこうした希少種だった場合、野生個体群に大きな影響を及ぼすおそれがあります。
また、トカゲは靴下の中に隠され、預け入れ荷物として運ばれていました。こうした隠匿性の高さも事件の悪質性を物語っています。
野生動物の違法取引は国境を越えて行われるため、水際で不正な持込みを見抜く税関と、その後の捜査・摘発を担う警察の連携が欠かせません。
今回、税関と警察が協力して違法取引を阻止したことは、希少な野生動物を守るうえで大きな意義があると言えます。
私たちはこれまでも、税関職員向けの研修や航空業界への働きかけなど輸送と輸出入に関わる組織、そしてこうした生き物を販売する事業者への違法取引撲滅に向けた取り組みへの参加と協力を求めてきました。
今後もこうした連携が強化され、確実に法執行されるよう、働きかけを続けていきます。

税関職員向けにワシントン条約や違法取引の実態などについて職員が講義をする様子



