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ミヤコカナヘビの昔の分布について、高校生のヒアリング調査が論文掲載へ


世界で宮古諸島だけに生息しているミヤコカナヘビ。
この希少な爬虫類は、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(EN)、環境省レッドデータブックでも絶滅危惧IA類、沖縄県の天然記念物にも指定されている日本固有種です。

爬虫類として初めて、種の保存法の保護増殖事業の対象種とされた種でもあり、現在、個体数の回復を目指したさまざまな取り組みが行われているところです。

今では絶滅が懸念されるほどに個体数が減ってしまったミヤコカナヘビですが、2022年3月に沖縄生物学会誌に掲載された宮古高校科学部のヒアリング調査結果に基づく論文によれば、1970年代までは、畑・庭・学校など宮古の人々の暮らしの中で身近に見られた生きものだったことが明らかになりました。

1970年代以降、宮古諸島でミヤコカナヘビが急速に姿を消した原因は何だったのか。この種を絶滅から救うために必要な対策は何か。

高校生たちが共著者となった論文で明らかになった過去の生息分布に関する情報は、これらを考える上で、大変参考になるものです。

また今回発表された調査結果は、地元の宮古高校科学部の部員たちが、研究者やNGO/NPOと協力して、父母~祖父母世代の地域住民200人超を訪問し、主体的にヒアリングを行って得られたものでした。

ミヤコカナヘビが多く生息していた当時のお話を聞くことは、その頃の暮らしのありようを知ることにもつながり、世代を越えた貴重な交流の機会となったようです。

今回の調査結果を宮古島の自然保護に活かせるよう、私たちもさまざまな主体と連携しながら、地域主体の保全の輪を拡げていきたいと考えています。

(野生生物グループ 小田倫子)

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ここにもいるよ、ミヤコカナヘビ(見つかるかな? )

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宮古高校科学部のメンバーは、本調査に基づく研究発表で青少年科学作品展 沖縄県知事賞を受賞しました。

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森林・野生保護室 野生生物グループ
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

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