アニマルカフェ実態調査:動物との触れ合いを問い直す
2026/09/07
アニマルカフェなどで野生動物と気軽に触れ合える機会が増える中、環境省が初めてアニマルカフェの実態調査に乗り出しました。
「かわいさ」や「癒やし」を感じる機会の裏側にある課題が注目されています。
日本では2010年代半ばから、フクロウやコツメカワウソとの触れ合いを提供する施設が急増し、今も人気を集めています。しかし、野生動物との接触には、ケガや感染症のリスクも伴います。

また、利用者との頻繁な接触や本来の生息地とは大きく異なる環境での展示が、動物福祉上も問題であるという専門家の指摘や、過度な人との接触や逃げ場のない状況によるストレスが、動物の免疫力の低下につながり、感染症を広げるリスクが増すという報告もあります。

ミーアキャット(Suricata suricatta)は、アフリカのサバンナなどに生息する社会性の高い動物です。低温や多湿に弱く、ケージに閉じ込めたり、一頭で飼育したりするとストレスで自傷行為に及ぶことがあります。また鋭い犬歯と爪があるため、人がケガをする恐れもあります。
2025年に私たちが北海道大学と実施した調査では、野生動物カフェで展示されている動物の中に絶滅危惧種やワシントン条約(CITES)で国際取引が規制されている種(しゅ)が多数含まれていることが明らかになりました。
さらに一部施設では病原性細菌が検出されたり、傷害リスクや感染症対策に関する説明・設備が不十分な施設が少なくなかったりすることもわかっています。

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単なるレクリエーション目的の野生動物との触れ合いは本当に必要なのか。今こそ冷静に考える必要があります。
何より、消費者を含めた多様な立場の人々が一緒に考えることが、人と野生動物の共存の第一歩になります。
皆さんもぜひ、野生動物をめぐる身近な問題の一つとして、この問題に目を向けてみていただければと思います。

国内には、爬虫類カフェも数多くあります。爬虫類は一般にサルモネラ菌を保有するため、飲食が可能なカフェの場合、一層の衛生管理が求められます。
動共連のサイト【講演会】野生動物の展示や飼育を考える(外部サイト)
https://www.dokyoren.com/260817/



