©Aaron Gekoski / WWF-US

【今日は国際生物多様性の日】WWFが取り組む生物多様性保全の取り組み


こんにちは。事務局長の東梅です。

本日5月22日は、国連が制定した「国際生物多様性の日」です。

1992年5月22日に「生物多様性条約」が採択されたことを受け、世界の人々に生物多様性の危機と、その保全の大切さを考えてもらう記念日として制定されました。

本来は昨年、この生物多様性条約の第15回締約国会議(CBD-COP15)の開催が予定されていました。

そしてCBD-COP15では、2010年に各国が合意した「愛知目標」に続く新たな国際目標が決まるはずでした。
2020年が、生物多様性のビッグ・イヤーとされていた所以です。

©WWFジャパン

2010年10月に愛知県名古屋市で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(CBD・COP10)」

しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染により、会議は今年10月に延期。

2030年に向けた世界の生物多様性保全の骨格であり、私たちにとっても重要なテーマである、新しい「国際目標」の合意も、この10月に延期となりました。

しかし、それでも生物多様性に対する関心は、今も高まり続けています。

特に過去10年間、生物多様性の保全は、森林や海洋、野生生物の保全だけでなく、気候変動対策はもとより、経済や金融、あらゆる生産や消費と、より密接に関係するようになりました。

© Chris J Ratcliffe / WWF-UK

森林破壊の原因は、農作物や木材、紙、また採掘される石炭や金属など、さまざまな需要が引き起こす開発にあります。

©Milos Bicanski / WWF-UK

経済の成長や便利なライフスタイルへの移行と共に増加の一途をたどってきたプラスチックごみ。

© WWF-Turkey

アパレル産業の拡大と繊維製品の生産量の増大により、生産の現場ではさまざまな環境への負荷が問題になっています。

© TRAFFIC

珍しい野生動物をペットにする「エキゾチックペット」問題。解決には、消費者の意識変容とともに、関係省庁や専門家、事業者をはじめとする幅広いステークホルダーとの協力が必要です。

これからの私たちの活動もまた、こうした横断的な分野にも視野を拡げ、相互に連携・協働しながら、生物多様性保全という大きなヴィジョンの実現を目指していかねばならないと考えています。

最近、WWFジャパンにも、さまざまな企業や機関投資家の方々より、「これからの重要テーマ」である生物多様性について、話を聞かせてほしい、とのリクエストを多数いただくようになりました。

10年前はなかなか考えられなかった、これは嬉しい変化です。

特定の国や立場に依らない国際的なNGOとして、可能な限りの知見を提供しつつ、より多くのステークホルダーの皆さまと共に、これからの生物多様性保全を、目指していきたいと思います。

© Andy Isaacson / WWF-US

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事務局長
東梅 貞義

国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、極東ロシアのトラの森、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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