© Martin Harvey / WWF

世界ゾウの日!アフリカゾウはどんな8月を過ごす?


今日8月12日は「世界ゾウの日」。
絶滅の危機に瀕するゾウの保全について考える日です。

日本では暑い日が続いていますが、ゾウがくらす地域はどうなのでしょうか。

WWFジャパンが支援するプロジェクトサイトは、アフリカ東部に位置するタンザニア。8月は乾季にあたります。

私が訪問した6月は、気温は日本より低めであるため日陰にいれば涼しかったのですが、広大な自然が広がるフィールドに日陰はそう多くありません。
照りつける日差しの下にいると、日本と同じく「暑い」と感じました。

フィールドの木陰から撮影した一枚。日焼け対策はしていたのですが、帰国後は他のスタッフから「肌が焼けたね」と言われるくらいに日差しを浴びました
©WWF-Japan

フィールドの木陰から撮影した一枚。日焼け対策はしていたのですが、帰国後は他のスタッフから「肌が焼けたね」と言われるくらいに日差しを浴びました

滞在中は幸いなことにポツポツと雨が降るときもありましたが、現地スタッフに聞いたところ「8月、9月はさらに雨が少なくなり、もっと水が貴重になる」とのことでした。

ゾウと人の両方にとって、水は生きていくために欠かせないもの。

アフリカゾウは1日に200リットル以上の水を飲むため、たくさんの水が必要です。

水遊びをする子どものアフリカゾウ。近年は温暖化の影響で水たまりが干からびることで大きな穴となり、そこに子ゾウがはまって群れとはぐれてしまう問題の増加も懸念されています。
© Bruce D. Taubert

水遊びをする子どものアフリカゾウ。近年は温暖化の影響で水たまりが干からびることで大きな穴となり、そこに子ゾウがはまって群れとはぐれてしまう問題の増加も懸念されています。

干ばつが深刻化すると、ゾウが普段利用する水場に水が充分でないこともしばしば。

鼻の利くゾウが集落にある水を嗅ぎつけてきてしまい、人里までやってきて人と衝突する「あつれき」が、現地では重大な課題となっています。

WWFジャパンがWWFタンザニアと連携し、2021年から実施しているアフリカゾウ保護プロジェクトでは、保護区内のゾウが人の居住区まで来ずとも水を得られるようにするための貯水池や、人が水を求めて移動する間にゾウと遭遇することを避けるための集落内の貯水タンクの設置を実施してきました。

学校に設置された貯水タンクと、そこから水を汲む子どもたち。タンクの中の水は清潔で、安心して使用することができます
©WWF-Japan

学校に設置された貯水タンクと、そこから水を汲む子どもたち。タンクの中の水は清潔で、安心して使用することができます

その成果として、ゾウが集落に来なくなったことで安心して暮らせるようになり、滞在中も地域の方から保全活動に共感を示す声をたくさん聞くことができました。

こうした活動は、アフリカゾウスポンサーズをはじめとする日本の皆さまのご支援によって支えられています。心より感謝申し上げます。

貯水タンクを設置した小学校の様子。以前は写真左側の畑にまでゾウが現れていましたが、WWFの取り組みの成果もあってここまで近くに来ることはなくなり、生徒たちも安心して通学できるようになりました。
©WWF-Japan

貯水タンクを設置した小学校の様子。以前は写真左側の畑にまでゾウが現れていましたが、WWFの取り組みの成果もあってここまで近くに来ることはなくなり、生徒たちも安心して通学できるようになりました。

世界ゾウの日の今日。アフリカゾウと人がともに暮らせる未来のために、WWFが進める保全活動やアドプト制度について知っていただき、応援の輪に加わっていただければ幸いです。

【寄付のお願い】アフリカゾウの未来のために|野生動物アドプト制度 アフリカゾウ・スポンサーズ

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マーケティング室 (コンテンツ)
平井 里佳

学士(人文科学)。 新卒で教育系企業に入社し、教材販促のマーケティングを主に担当。自らが幼いころに親しんだ豊かな自然と生き物、そこから得られた学びを未来の子どもたちに残したいという思いから2025年にWWFに入局。 より多くの方にWWFへの興味・関心をもっていただけるようなコンテンツ企画・製作を担当。

環境問題は決して遠い世界の話ではなく、私たちの生活のそばにあり、ひとりひとりの行動で変えられるものだと信じています。「自分もやってみたい!」とポジティブな気持ちになっていただけるようなコンテンツを目指し、日々勉強中です。

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