© Jürgen Freund / WWF  ©State of Queensland

地球温暖化の影響で哺乳類が絶滅?


「地球温暖化で野生生物が絶滅する危険性が増大する」 

こういう表現を目にすることは少なくはありません。
実際、地球温暖化(気候変動)は、国際的にも深刻な危機の一つとして認識されています。

そうした中、先日、2016年から生存が確認できなくなっていたオーストラリアのげっ歯類(ネズミ)の一種が絶滅したというニュースが流れました。

©State of Queensland

絶滅したとされるオーストラリアのげっ歯類 [CC BY 3.0 au (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/au/deed.en)]

地元の大学の研究者チームは、温暖化で海面が上昇し、生息地の島が浸水したことが主な原因であると指摘。オーストラリア政府も今回その報告に基づき、絶滅を認めました。

これは、温暖化が主因となり絶滅が確認された、哺乳類では初の事例となります。

ホッキョクグマをはじめ、温暖化の影響を受けるとされる動物は少なくありません。
IUCNの「レッドリスト」では、そうした種が3,564種もいることを指摘しています。

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© Jürgen Freund / WWF

グレートバリアリーフのサンゴ

しかし、これはあくまで生息地の破壊など、他の脅威も複合的にあっての指摘。

むしろ、気象や食性などに多様で複雑な影響をもたらす温暖化のみにより、種が絶滅したと確認された例は、ほぼないと言っても過言ではありません。

そこに飛び込んできたのが今回のニュース。
温暖化は、50年先、100年先に顕在化する問題ではなく、すでに現在の問題となっていることを、あらためて痛感させられました。

温暖化による影響は今後、さらに拡大していく可能性が指摘されています。

© Richard Barrett / WWF-UK

ホッキョクグマ(ノルウェー、スバールバル諸島)

この問題と向き合い、CO2の削減を人類が真剣に考えるべきことを、絶滅したげっ歯類は訴えているようです。

WWFでは、3月30日にアースアワーという世界的消灯イベントを実施します。温暖化の防止も、その大きなテーマの一つです。
皆さんもぜひ参加して、地球の未来に思いをはせてください。
(C&M室 大倉)

C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

プレス担当。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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