© WWF / Kurt PRINZ

【イベント情報あり】トイレにあるはずのものが…ない?!


先日インドネシアへの出張で、日本との違いに「え?!」と驚く瞬間がありました。
それは「紙」についてです。
まず、レストランで。
お手拭きを探す私に、現地のスタッフが「イニ!(これ!)」と差し出してくれたのは、水の入ったボール。
インドネシアでは一般的に手で食べるため、この水で洗うのだそうです。
さらにトイレ!
必ずあるはずのトイレットペーパーが無い…
代わりに桶などに張った水があり、それで洗い、流すトイレをよく見かけました。

©WWFジャパン

写真左:フィンガーボール。紙ナプキンの用意のあるお店もありましたが、少し慣れてくるとうまく洗えるようになりました。写真右:インドネシアのトイレの例。黒い桶に水がはいっています。

こんな生活を見ていると、インドネシアでは紙の利用が少ないように思われます。
ですが、この国は世界でも屈指の紙の生産国。
日本が輸入する紙の約60%が、実はインドネシア産です。
この紙生産は、インドネシアの熱帯林を消失させる大きな原因になってきました。

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© naturepl.com / Edwin Giesbers / WWF

もともとあった豊かな熱帯林がなくなり、トラやゾウ、オランウータンなど、多くの野生動物がすみかを失ってきました。

成長が早く、紙パルプの生産に適したアカシアやユーカリなどの木を「植林」するため、自然林が無秩序に伐採されるケースがあるのです。
今回の出張でも、異動する車の窓から、延々続くユーカリの植林地を目にしました。

©WWFジャパン

車から何時間も見続けたユーカリだけの植林地。「植林した木で作った紙」というだけで、本当に環境に優しいと言えるのでしょうか?

インドネシアの森の問題と、日本の大きな紙の需要のつながり。
その形がこれなのか、と思うと複雑な気持ちになりました。
でも、そんな折に寄った現地のコンビニでは、FSC®認証マークのついた紙製品も見つけました。

©WWFジャパン

インドネシアのお店で見つけたFSCのマーク。日本でもこれがついた製品を選べば、紙を使いながら、海外の森林保全を応援できます。お買い物の際は、ぜひ探してみてください。

FSC認証は、森林環境に配慮した紙や木材の生産を認証する、国際的なエコラベル。このFSCは今、世界でも大きな広がりを見せています。
日本でもちょうど、FSCフォレストウィーク2018という企画が始まっています。
期間は9月30日まで。関連イベントやプレゼント企画も多数ありますので、ぜひご参加ください!

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自然保護室 森林グループ所属
伊藤 小百合

消費者向けのアウトリーチと、フィールドでの活動を発信するコミュニケーションを担当。

ツンドラでの植生調査、在来種の苗木屋さん、科学館職員を経て、このお仕事に就きました。新しく知るだけでは、変えられない世界があるから、誰もができるアクションをおみやげにできるようなコミュニケーションが目標です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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