世界食料デー:エビから考える、私たちの食と自然とのつながり
2026/10/16
10月16日は、世界の食料問題について考える日として国連が定めた「世界食料デー」です。
日々の暮らしの中で考えることは少ないかもしれませんが、普段口にする食べものが、どこから来て、どのように生産され、どのような自然環境に支えられているのかに目を向けてみることも、大切な一歩です。
例えば、身近な食べもののひとつ「エビ」。日本で消費されるエビの多くは、インドネシアをはじめとする海外から輸入されています。

インドネシアで養殖されているエビ(ブラックタイガー)。インドネシアは、2025年の日本のエビ類輸入量でインド、ベトナムに次ぐ第3位で、日本のエビ消費を支える重要な国のひとつです。
エビの主要な生産国であるインドネシアには、世界最大の面積を誇るマングローブ林が広がり、エビやカニ、魚類をはじめ、さまざまな生きものが息づいています。
一方で、エビフライや天ぷらなどで親しまれている大型のエビ「ブラックタイガー」の養殖池をつくることなどにより、多くのマングローブ林が失われてきました。

上空から見たインドネシアの沿岸域。マングローブ林(緑色の部分)の多くが失われ、養殖池が広がっています。
そこで私たちは、現地の生産者やエビ加工会社、エビを輸入し販売する日本生協連などと協力し、現場での養殖改善に取り組んできました。
養殖池をつくることで失われたマングローブ生態系の回復や保全も、その重要な活動のひとつです。
思うように進まないこともありますが、関係者と試行錯誤を重ねながら、環境や社会に配慮した養殖業の国際認証である「ASC認証」の取得を実現するなど、一歩ずつ改善を積み重ねてきました。

プロジェクトの対象養殖池で生産された、ASCラベル付き「殻付ブラックタイガー」。サステナビリティに配慮した水産物を選ぶことや、そのような商品を求める声を販売店に届けることは、現場での生産改善の大きな後押しになります。
今回、これまでの成果や今後の課題について、詳しい報告をこちらにまとめました。
【成果報告】「インドネシア・エビ養殖業改善プロジェクト」8年間の取り組みの成果と現在地(~2026年6月)
これは、私たちが普段口にしている「エビ」の養殖改善を通じて、インドネシアの豊かな自然を守り、サステナブルな食の未来をつくる活動です。
世界食料デーをきっかけに、私たちの食と、その生産を支える自然とのつながりについて考えてみませんか。
