© Sarah Pietrkiewicz

大学生と一緒に、野生動物のペット利用に関するイラストを制作中!


コツメカワウソやサル、フクロウなどの野生動物をペットにすることには、さまざまな環境的・社会的リスクが伴います。

WWFジャパンでは、2022年から、こうしたリスクの高い野生動物のペット飼育の見直しを訴えてきました。

より多くの方にペット利用の問題を知ってもらうために、今回、ヤマザキ動物看護大学の学生と一緒に、野生動物のペット利用に関するイラスト制作を行うことになりました。

参加する大学生に、見直しを求める4種類の動物、フクロウ、フェネック、コツメカワウソ、ショウガラゴの生態や習性などを各自で調べたり、動物園の飼育員の方の話を聞いたりして、まとめていただき、その情報をもとに、イラストを制作するというものです。

8月上旬に学生と井の頭自然文化園と千葉市動物公園を訪れ、詳しくお話を聞いてきました。

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ペットとしても人気のメンフクロウを観察する様子。遠くの小さな物音でさえも聞き取れるパラボラアンテナのような機能を持つ顔のつくりや、爪の鋭さに、学生は驚いていました。学生からは狩りの仕方や排泄などの質問がありました。

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フェネックの飼育舎の前で話を聞く様子。穴掘りや砂浴びなどの行動、食べものや排泄、大きな耳や尻尾の役割について詳しく教えて頂きました。

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コツメカワウソの飼育舎の前で話を聞く様子。学生からは、飼育するうえで大変なこと、かかりやすい病気、ニオイなどについて質問がありました。1時間ほど話をしている間、コツメカワウソは泳いだり、食べたり、排泄したり、遊んだり、非常によく動き回っていました。

夜行性のショウガラゴを観察できるように、昼夜を逆転させて展示しています(写真では明るく見えますが、実際はとても暗かったです)。意外と太くて長い後脚にびっくり。ジャンプ力、マーキング、食べものなどについて詳しく教えて頂きました。
© WWF-Japan

夜行性のショウガラゴを観察できるように、昼夜を逆転させて展示しています(写真では明るく見えますが、実際はとても暗かったです)。意外と太くて長い後脚にびっくり。ジャンプ力、マーキング、食べものなどについて詳しく教えて頂きました。

飼育員の方の話を聞いた後、それぞれの動物について、意外な習性や魅力的な生態、それに紐づくペットすると大変なポイントについてまとめ、発表してもらいました。

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実際に目の前でじっくり観察すると、インターネットの写真や動画では気づきにくい体の特徴や行動が発見できたようで、それが発表にもよく表れていました。

なお、イラストを広める方法についても議論し、さまざまなアイディアが出てきました。

今後、イラスト制作を進めるとともに、これを広く伝えていく方法についても検討していきます。

(ソーシャルモビライゼーショングループ・早﨑)

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ブランドコミュニケーション室(ソーシャルモビライゼーション)
早崎 あゆ美

学士(経済学)
大学では国際関係を軸とする経済学やマーケティングを学ぶ傍ら、地域のNGOで活動。マーケティングやコミュニケーションの力で、世の中の課題解決に貢献したいという想いから、広告代理店を経て、2020年11月にWWFジャパンに入局。

小さいころから、人権、貧困、環境といった世の中の課題を解決したいという想いが強くありました。自然と行動したくなる、ワクワクする、そんなコミュニケーションを目指しています。散歩とフィルムカメラが最近の趣味。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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