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南西諸島・世界自然遺産登録地を訪れる際は


7月26日にユネスコの世界自然遺産に登録された南西諸島へ先日出張した際、空港で荷物を待っていたら、希少な野生生物の採集や持ち出しへの注意を呼び掛けるアナウンスが流れていました。

登録地である沖縄・奄美では、空港、レンタカー店、観光施設、飲食店、登山道などあちこちで、ポスターやちらしで、希少な野生動植物の採集や持ち出しをしないように伝えていました。

希少野生生物の持ち出しへ注意喚起するちらし

希少昆虫の密猟防止を呼び掛けるのぼり 昆虫の密猟も跡を絶たない

©WWF Japan

登山道に設置された希少野生生物の違法採集禁止の看板

環境省作成の違法採集・持ち出し禁止を呼び掛けるポスター 現地の飲食店やレンタカーにも掲示されていた

出張先では車両で移動することが多いのですが、現地パートナーの皆さんは、特に生息地に近いところでは、スピードを落として慎重に運転していました。

というのも、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ、ケナガネズミ、イシカワガエル、リュウキュウヤマガメなどが車に轢かれる事故が、残念ながら今も発生しているからです。

野生生物の交通事故(ロードキル)防止を呼び掛けるポスター

アマミノクロウサギのロードキル防止の看板

ヤンバルクイナのロードキル防止をよびかけるのぼり

環境省西表野生生物保護センター作成の運転注意マップ 毎月更新中

これから南西諸島を訪問される方は、ぜひこうしたポスターやちらしを探してみてください。そして、現地の希少な野生生物の脅威になっている密猟やロードキルなどの課題にぜひ関心を持って頂ければと思います。
現地のみなさんの長年にわたる地道な取り組みが実るためには、観光等で島外から訪れる一人ひとりの方の協力が不可欠だと改めて感じています。

WWFジャパンでは、世界自然遺産登録後の南西諸島の自然をまもるための課題について、記事と声明を出しました。

世界的な価値が認められた南西諸島の自然や生物多様性をまもるため、これらの課題への対策を進めていきます。

(野生生物グループ 小田倫子)

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森林・野生保護室 野生生物グループ
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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