© Ray Muzyka

2020年 国際生物多様性の日に寄せて


皆さま、こんにちは。
本日は、国連が制定した「国際生物多様性の日」です。

© Ola Jennersten / WWF-Sweden

これは、1992年の5月22日に「生物多様性条約」が採択されたことを受け、世界の人々に生物多様性の危機と、その保全の大切さを考えてもらう記念日。

とりわけ2020年のこの日は生物多様性と自然にとって「スーパーイヤー」と呼ばれる重要な1年の記念日となるはずでした。

その理由は2020年が、今から10年前に名古屋での生物多様性条約会議(CBD COP10)で採択された、生物多様性保全の目標「愛知目標」の成果を振り返りつつ、次の目標を定めるはずの年だったからです。

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© Hkun Lat / WWF-US

残念ながら、秋に北京で予定されていた、今年の生物多様性条約会議(COP15)は、新型コロナウイルスの世界的な感染を受けて延期が決定。新たな国際目標も先送りとなりました。

しかし、これをもって生物多様性の保全を遅らせるわけにはいきません。

実際、生きた野生生物の取引や国境を越えた違法取引(密輸)は、新型コロナウイルスのような感染症の拡大に寄与する重大な問題です。

© naturepl.com / Roland Seitre / WWF

また、コロナ問題収束後の復興において、経済ばかりを優先したエネルギー利用の在り方は、化石燃料の消費を増やし、地球温暖化を深刻化させる可能性があります。

今、世界を揺るがしている新型コロナの問題。

それは、私たちが長年活動の柱としてきた野生生物の保全や、地球温暖化の防止といった取り組みと、深くかかわっているのです。

私は、世界が苦難を強いられている今この時にこそ、国際的な環境保全団体として、国境を越えた協力のもと、今までに倍して力を尽くすべき取り組みがあると考えます。

そして、私たちのめざす「生物多様性の保全」はまぎれもなく、人類が新型コロナウイルスとの戦いに勝つ上で欠かせない、大切な要素の一つに他なりません。

© WWF-Malaysia / Eric Madeja

皆さまにもどうかご一緒に、この問題を考え、未来に向けて共に歩んでいただきたいと思います。
これからの活動に、ぜひご注目ください。

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局長
筒井 隆司

WWFジャパンが中長期戦略を立案し、様々な分野のリーダーとの交流で時代の要請に応えられる団体にする。人事・予算を管理し役員会・APGS・WWFネットワークとの折衝と貢献を担う

長い海外勤務経験を活かし、日本が持続可能な成長に貢献出来るよう尽力したいと思います。せっかく国際環境保護団体にいますので"Be a voice, not an echo"を実践して日本の考えや主張を積極的に発信したいと思います。還暦を過ぎても気持ちは青年を維持したいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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