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東日本大震災9年目に思う


世界中の人々が新型コロナウィルスによる感染症の急拡大に震撼しています。
東日本大震災の追悼式典すら開催できない危機的状況の中で、日本は震災から9年目を迎えることになりました。
WWFジャパン事務局を代表し、癒されることのないご心痛を抱えておられる皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。また復興への弛まぬ努力を続けておられる皆さまに敬意を顕したいと思います。

東日本大震災は我が国の歴史に大きな爪痕を残すことになりました。
そんな中でも2016年にASC認証を所得した宮城県南三陸戸倉のカキ養殖者が2019年、農林水産祭天皇杯を受賞し、着実に未来につながる希望も生まれています。

©Maekawa / WWF Japan

しかしながら、最先端の科学を駆使してもいつ来るか分からない自然災害にどう備えれば良いのか、それは難しい問いです。実際に2019年は世界的に大規模な森林火災の発生や、日本でも強大化する台風によって大規模な水害が起こりました。
そして今、こうした自然の猛威による被害が、私たち人間の行いによって甚大化する時代になっています。終戦後、地球上の人口が約3倍に急増し、化石燃料をエネルギー源とする生産消費活動は、地球の地表温度に留まらず海水温まで上昇させる原因を作りました。

年間平均気温が15℃の地球が仮に1.5℃上昇すると、人間で言えば36.5℃の平均体温が40℃を超える高熱にもがき苦しむのと同じとも言われています。世界の政治家や企業経営者たちはこの気候危機を緩和すべく強力な行動を起こしています。

我々が“日本は環境技術先進国だ”と叫んでも、世界は既に日本よりも2歩も3歩も先を歩んでいます。悲惨な結果を引き起こす前に行動し被害を軽減すべく、我々は「因果応報」の真理からもっと大胆に行動すべきではないでしょうか? 

震災追悼式は数多の犠牲者の無念に想いを寄せると同時に、避けるべき被害に対していま何をしているかを検証する機会にもなると思います。

私たち人間も地球に暮らす一員として、もう一度謙虚さを取り戻し「地球一個分の暮らし」を考え「人と自然が調和して生きられる未来」を実現するために、皆さまと共に挑んでゆきたいと思います。

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局長
筒井 隆司

WWFジャパンが中長期戦略を立案し、様々な分野のリーダーとの交流で時代の要請に応えられる団体にする。人事・予算を管理し役員会・APGS・WWFネットワークとの折衝と貢献を担う

長い海外勤務経験を活かし、日本が持続可能な成長に貢献出来るよう尽力したいと思います。せっかく国際環境保護団体にいますので"Be a voice, not an echo"を実践して日本の考えや主張を積極的に発信したいと思います。還暦を過ぎても気持ちは青年を維持したいと思います。

人と自然が調和して
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WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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