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WWFとセーブ・ザ・チルドレンの連携をさらに前進へ ― インドネシアでの協働の経験を、より多くの国・地域へ ―

この記事のポイント
WWFとセーブ・ザ・チルドレンは、グローバルレベルで連携覚書(MOU)を締結しており、これを基盤として日本においてもMOUを締結しました(2025年12月)。本連携は、環境分野に強みを持つWWFと、子どもの権利・人道・開発分野に強みを持つセーブ・ザ・チルドレンが、それぞれの専門性とネットワークを補完的に活用し、より豊かで持続可能な社会の構築に貢献することを目的としています。
目次

インドネシア「BASAMOプロジェクト」で築いた協働の土台

WWFとセーブ・ザ・チルドレンは、これまでインドネシア・スマトラ島リアウ州において実施された「BASAMOプロジェクト」を通じて協働してきました。

BASAMO(現地ムラユ語で「一緒に」の意)プロジェクトは、環境保全、生計向上、教育、子どもの保護、そして子どもの権利推進を横断的に捉え、「子どもたちと地域の持続可能な未来をともに築く」ことを目指した取り組みです。

本プロジェクトでは、

  • WWFの自然環境や生物多様性の保全、気候変動の緩和・適応に関する専門性
  • セーブ・ザ・チルドレンの子どもの権利を基盤とした教育、子どもの保護といった、特定の子ども支援分野における専門性

を統合することで、森林伐採や泥炭地の劣化・汚染、農業のあり方といった環境課題と、子どもを取り巻く教育・保護・生計の課題とを相互に関連づけて捉える統合的アプローチを実践してきました。

その結果、学校現場ではESD(持続可能な開発のための教育)を通じた学びの変化が生まれ、地域では環境に配慮した農業や住民主体の仕組みづくりが進むなど、分野を超えた相乗効果が確認されました。

これらの成果と学びについては、これまでのBASAMOブログシリーズでもご紹介しています。

連携覚書(MoU)に込めた想い

2025年12月15日、WWFジャパン事務所において、東梅事務局長がMoUに署名する様子。
© WWF-Japan

2025年12月15日、WWFジャパン事務所において、東梅事務局長がMoUに署名する様子。

2025年12月23日、SCJ事務所において、高井事務局長がMoUに署名する様子。
© セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

2025年12月23日、SCJ事務所において、高井事務局長がMoUに署名する様子。

今回締結したMoUは、特定国の単一事業に限定したものではありません。インドネシアでのBASAMOプロジェクトを通じて得られた協働の経験や教訓を活かし、今後は他の支援国・地域においても連携の可能性を探っていくことを確認するものです。

気候変動や環境破壊の影響は、真っ先に子どもたちの生活や権利を脅かします。

だからこそ、WWFとセーブ・ザ・チルドレンは、環境と子どもが持つ権利(人権)の課題を切り離すのではなく、互いに補完し合う形で取り組むことが重要だと考えています。

今回のMoUは、その共通認識を両団体で改めて確認する機会となりました。

「一緒に(BASAMO)」、次のステージへ

BASAMOプロジェクトを通じて育まれてきた協働のかたちは、今後さらに発展していく可能性を秘めています。

自然資源を持続的に活用しながら地域のレジリエンスを高める取り組み、子どもたちが自然や地域との関わりの中で主体的に学び、声を上げられる環境づくり、そして環境と調和した持続可能な生計の確立――これらは国や地域を越えて共通する重要な課題です。

WWFは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの連携を通じて、自然保全と社会開発を統合した分野横断的なアプローチを今後も追求し、自然と人が共に生きる持続可能な社会の実現に向けて歩みを進めていきます。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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