祭りを支える稲の収穫~西表島干立
2026/11/04
日本の本州各地の田んぼでは収穫の秋を迎えていますが、沖縄県八重山諸島では、一足早く夏休み前が収穫の時期です。
イルンティ・フタデムラの皆さんとWWFが協働している「西表島干立(ほしたて)村ふるさとの田んぼ再生プロジェクト」で再生された水田でも、地域の皆さんが7月に収穫を終え、地元で生産した稲わらを使って、豊年祭が無事に執り行なわれました。

豊年祭の様子(2026年7月西表島干立にて撮影)
このプロジェクトでは、生物多様性の保全と文化伝統の継承という多面的機能をもつ、生態系に配慮した水田の再生を進めています。
今年8月に実施された植物調査では、国内で唯一の生育地となっているスイシャホシクサの元気な姿が確認され、他にも多種多様な湿地性の植物が再生している状況が確認されました。草刈りや水辺の管理といった地域の皆さんの地道な取り組みの成果です。

干立の再生水田で元気に育つスイシャホシクサの群落(2026年8月西表島干立にて撮影)。撮影 宮本太

干立の再生水田周辺で確認された多種多様な植物。画 宮本太
干立集落の水源地である金座山のふもとは、かつて一帯に水田が広がっていました。この風景を取り戻すにはまだ道半ばですが、徐々に水辺は広がりを見せています。

今年収穫された米の一部は西表島島内の売店で販売された。
干立では、11月に実施される、国の重要無形文化財に指定されている節祭(しち)に向けて、地域の皆さんが準備を始めています。

節祭に登場する干立の神様、オホホ。
西表島の豊かな自然とそれが支える祭りを継承したいという熱意溢れる干立の皆さんのチャレンジに、私たちWWFも引き続き協働していきます。
