「メダカ捕ったど~!」ってカダヤシだからっ!!


10年ほど前、久しぶりに田舎の実家に帰り、田んぼに遊びに行った際、水路をのぞいてみると、そこには小魚の群れが。

メダカだっ!

急いで網ですくい、バケツに入れました。

まだここにもメダカが残っていたんだぁー、嬉しいなぁーと虫かごに移して横から覗いてみると、、、あれ!?なんかおかしい。
よく見てみると、尻びれや尾びれの形が違う。ひょっとして、カダヤシ!?

写真や図とは異なり、実物だとメダカとカダヤシの違いは、凝視しないとなかなかわかりづらいです。ちなみにこれはすべてカダヤシ。

図鑑では見かけていたカダヤシ。その名の通り「蚊絶やし」のため、およそ100年前に日本に移入された外来種が、我が田舎にもやってきていたのです。(子供の頃はいなかったのに)

ちなみにカダヤシは、熱帯魚のグッピーと同様、卵ではなく仔魚を産出するため、水草などがないコンクリート製水路でも増えることができます。
しかも、産仔期間は3~10月!
加えて、比較的汚れた環境に強いときた!!

そりゃぁ増えちゃいますよね。

カダヤシ

メダカ(ミナミメダカ)
こうして並べてみると、違いがよくわかると思います(特に尻びれの形)。

そして厄介なことに、カダヤシは攻撃性が強く、メダカの仔魚や稚魚を捕食してしまうため、メダカの減少にもつながっています(メダカは絶滅危惧II類に選定されています)。

このような理由から、特定外来生物に指定されているので、生きたまま持ち出しは法律で禁止されています。ご注意を。

私の田舎の田んぼ。今年も調査してみましたが、メダカは発見できず。カダヤシばかりで残念です。

私のおすすめは、ポケット図鑑(分類表)を持ち歩くこと。その場で種判別できるのでとても便利です。
ポケット図鑑日本の淡水魚258|文一総合出版
山溪ハンディ図鑑日本の淡水魚|山と溪谷社

また近年は、持ち運びに便利なハンドブックなども沢山販売されているので、フィールドでは大変ありがたいです(マニアックなものもあり楽しいです)。
文一総合出版の商品一覧


みなさまも、田んぼなどの身近な自然に赴き、生き物観察をしてみてはいかがでしょうか。何か発見や驚きがあるかもしれません。(海洋水産グループ 植松周平)

田んぼと生きもの保全「失われる命の色」

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気候エネルギー・海洋水産室 海洋水産グループ IUU漁業対策マネージャー 兼 水産資源管理マネージャー
植松 周平

農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科において水域保全学に関する博士号を取得。その後、経営コンサルティング会社を経て、国際水産資源研究所(現 水産研究・教育機構)に入所。太平洋クロマグロの資源研究を行う。2013年よりWWFジャパンで勤務し、マグロ、カツオ、サンマといった国際水産資源の保全やIUU漁業対策に関わる業務に加え、事業戦略立案や各種業務改善等の社内コンサルタント業務にも従事。2021年には水産庁水産流通適正化法検討委員を務めた。

子供の頃から、田んぼや川、海で遊ぶことが大好きでした。高校生の時、幼少時の遊び場の環境破壊を目の当たりにし、「なんとかせねば」と思い環境保全の道を目指すことに。環境保全とは、生き物だけでなく、人々の生活も守ること。それは、とても難しいことだけど必要なことです。海洋保全研究者だけでなく、経営コンサルタントの経験も活かし、子供たちの未来のために、皆様と一緒に頑張っていきたいです。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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