© WWF Japan

サステナブルなMSCアサリ製品の販売が開始!


MSC認証アサリを使った『あさりづくしのあさりめし』の販売がイオンで開始されました!

MSCとは、水産資源や海洋環境に配慮し適切に管理された、サステナブルな漁業を認証する国際的な認証制度です。

認証を取得した水産物には、青い魚とチェックマークが目印のMSC「海のエコラベル」がつけられます。

このラベルのついた商品を選ぶことで、サステナブルな漁業や漁業者を応援し、将来の世代にわたっていつまでも水産物を食べ続けていけることにつながります。

MSC「海のエコラベル」のついた『あさりづくしのあさりめし』
© 株式会社ニチレイフレッシュ

MSC「海のエコラベル」のついた『あさりづくしのあさりめし』

今回販売が始まったあさりめしのアサリは、黄海沿岸で生産されたものです。

黄海沿岸には数多くの湿地が広がり、多様な生きものが息づく豊かな生態系がつくられています。

東アジア屈指の渡り鳥の飛来地としても知られ、春には、シギやチドリをはじめ非常に多くの鳥がこの場所を訪れます。

無数の水鳥が舞う黄海沿岸の鴨緑江河口湿地。WWFでは日本と中国の事務局が協力し、2002年から黄海の自然を守る活動を展開してきました。
© WWF Japan

無数の水鳥が舞う黄海沿岸の鴨緑江河口湿地。WWFでは日本と中国の事務局が協力し、2002年から黄海の自然を守る活動を展開してきました。

しかし、かつては100万トンに満たなかったアサリの年間生産量が、2000年代初めには200万トンを超え、近年では400万トン前後にまで増加。

それによってアサリの資源や黄海沿岸の自然環境への影響が心配されてきました。

そこで2016年、WWFはアサリの生産と流通にかかわる関係者と協力し、サステナブルなアサリの生産を目指して、漁業改善プロジェクトを開始しました。

その結果2021年9月にMSC漁業認証の取得に至り、この度あさりめしとして、MSC認証アサリが消費の皆さんの手に届くことになったのです。

プロジェクトでの関係者との取り組みの苦労がこのような形で実を結び、喜びもひとしおです。

MSC「海のエコラベル」を目印に、サステナブルなアサリが使われた『あさりづくしのあさりめし』をぜひ選んでいただけると嬉しいです。(海洋水産グループ 吉田)

アサリの漁業改善プロジェクトの関係者
© WWF Japan

アサリの漁業改善プロジェクトの関係者

消費者の視点で海の資源を考える「おさかなハンドブック」

この記事をシェアする

自然保護室(海洋水産)
吉田 誠

チリ、インドネシア、中国のフィールドプロジェクトを担当。

田舎生まれの田舎育ち。こどもの頃から自然の中で遊ぶことが好きで、自然を守る仕事がしたいと思っていたところ、WWFと出逢いました。海の環境、海の生きものを守るため、頑張ります。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP