WWFジャパンは株式会社TSIによるOCS認証(Organic Content Standard認証)の取得を歓迎


WWFジャパンは、株式会社TSIホールディングスの子会社である株式会社TSIによるOCS(Organic Content Standard)認証の取得を歓迎します。
また、株式会社TSIホールディングスが子会社での認証取得に留まらず、コットン(綿)の持続可能な調達方針を策定し、発表することを期待します。


2025年5月29日、日本のアパレル業界大手の一社である株式会社TSIホールディングス(以下TSIホールディングス)は、繊維のサステナビリティの取り組みを推進する国際NGOのTextile Exchangeによるオーガニック繊維の国際認証Organic Content Standard(以下OCS)認証で、ブランド・小売業向けスキームの「CCSブランド認証」を子会社である株式会社TSI(以下TSI)が取得したことを発表しました。
日本の大手アパレル(売上高規模1,000億円以上のアパレル企業) としては、第一号の取得となります。

同認証の取得に合わせて、TSIホールディングスはTSIの代表ブランドのひとつである「ナノ・ユニバース」でのOCS認証での製品製作も発表しています。

WWFジャパンは企業との継続的な対話を通して、責任ある調達を実現するための方針策定を求めてきました。日本国内での持続可能なコットン(綿)調達の取り組みが未だ主流化していない中で、大手アパレル企業であるTSIホールディングスによるこうした取り組みは、トレーサビリティを高めるための一歩として有効なだけでなく、アパレル企業として、国際的な枠組みに則ったトレーサビリティ確認を進めていく社としての方向性・意志を示す意味でも評価されるものでしょう。

WWFジャパンは、今後TSIホールディングスが子会社での認証取得に留まらず、持続可能なコットン(綿)調達方針の策定・公開とそれに則った調達を実施していくことで、世界中の様々なコットン・繊維の生産地で、水をはじめとした環境・生物多様性、また地域社会や労働に従事する人々の権利が守られていくことを期待します。

(参考)
オーガニック繊維の国際認証であるOCS認証の、ブランド・小売業向け「CCSブランド認証」取得に関するお知らせ

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