WWFジャパン、オーガニック繊維のブランド・小売業向け国際認証であるOCS認証(Organic Content Standard)で、ブランド・小売業向けの新スキーム「CCSブランド認証」を取得 ~持続可能なコットン製品の普及に向けて~


公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下WWFジャパン)は、2023年11月17日にオーガニック繊維のトレーサビリティを確認する国際認証であるOCS認証(Organic Content Standard)で、ブランド・小売業向けの新スキーム「CCSブランド認証」を取得しました。従来の生産者側での認証プロセスに加えて、製品を販売するWWFジャパンまで認証範囲が拡大されることで、WWFジャパンの公式オンラインショップ「PANDA SHOP」で取り扱うOCS認証のコットン製品のトレーサビリティが、より強固なものとなります。 WWFジャパンは、コットンのトレーサビリティの重要性をステークホルダーに伝え、持続可能なコットン製品の普及を推進していきます。

詳細は11月28日(火)に開催される以下セミナーでもご紹介します。
ぜひご参加ください。
セミナーご紹介URL

■コットン製品の環境課題と「OCS認証」について
繊維製品の生産は、水の使用や汚染、不適切な農薬等の使用による健康被害・児童労働等の人権の課題と繋がっていることが指摘される産業で、特にコットンは環境負荷の大きさや、水リスクの高い地域での栽培が集中していることなどから高い注目を集めている原材料です。

WWFジャパンは、コットン製品を中心とした繊維の生産・流通の持続可能性を高める働きかけをステークホルダーに行うと同時に、WWFジャパン公式オンラインショップ「PANDA SHOP」で扱うコットン製品については、原材料の生産地までのトレーサビリティ確保を重視し、Textile ExchangeによるOrganic Content Standard認証(OCS認証)、もしくはオーガニックテキスタイル世界基準(GOTS:Global Organic Textile Standard)の認証を受けた製品のみを取り扱っています。(WWFジャパン綿製品調達ガイドライン)

このたび、Textile Exchangeのルール改訂に伴い、OCS認証に加えブランド・小売業向けの認証である「Contents Claimed standard (CCS)ブランド認証」という新規スキームが策定され、ブランド・小売業(プライベート・ブランドのような自社製品が対象となる)による認証取得が提唱されました。WWFジャパンでは、ルール改訂への対応をいち早く行なうとともに、自身のサステナブル・コットン調達の取り組みを強化して、サプライヤーと協力したトレーサブルなコットン製品の生産・普及を支援し、ステークホルダーにその重要性を伝えていきたいと考えています。

■プロジェクト担当者のコメント 
WWFジャパン自然保護室 淡水グループ 小林俊介

新設のスキームであるブランド認証の取得にあたっては、基準の正しい理解や整理など、認証審査に至るまでの過程に様々な難しい点がありましたが、専門家や認証機関との意見交換も踏まえながら認証取得のための書類作成や、在庫管理手法の見直し等の準備を進め、この度無事に認証を取得することができました。今回の認証取得は、WWFジャパン公式オンラインショップ「PANDA SHOP」のような小規模なブランドであっても、繊維産業のトレーサビリティを高める活動に貢献することができることを示す見本となるものです。WWFジャパンでは、こうした取り組みが今後国内でも増えていくように、関心を持つ企業への情報提供や、認証取得事業者と共同での製品開発・販売・広報発信等を通じて、持続可能なコットン製品の普及を支援していきます。

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