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宮崎県の高緯度サンゴ群集、基礎資料公開

この記事のポイント
九州・四国・本州を含む日本各地の浅海域には、高緯度サンゴ群集が分布し、沿岸生態系や人々の暮らしを支えていますが、調査研究の蓄積や社会的な認知に課題があります。宮崎県沿岸では80種以上のサンゴが確認され、観光資源としても重要です。多様な主体が連携して進めてきた保全と持続可能な利用の取組を踏まえ、本県の高緯度サンゴ群集に関する基礎情報をまとめた資料『宮崎県太平洋沿岸の高緯度サンゴ群集 2026』を発行しました。
目次

日本の高緯度サンゴ群集

九州・四国・本州等の各地では浅い海域に有藻性サンゴが生息し、それらが集まって形成されるものを「高緯度サンゴ群集」と呼びます。

高緯度サンゴ群集は、地域ごとに特色ある海中景観を生み、沿岸の海洋生態系を支える重要な存在です。また、観光業や漁業とも関わりがあり、人間の暮らしともつながっています。

気候変動の影響により、日本各地でサンゴの減少が懸念されるなか、高緯度サンゴ群集の保全と持続可能な利用の推進が望まれます。

しかし、南西諸島のサンゴ礁に比べて調査研究の蓄積が少なく、人々の暮らしとの関わりが見えにくいこと等から、十分に認知されていないことが課題です。

宮崎県の高緯度サンゴ群集

宮崎県にも、延岡市・日南市・串間市周辺を中心に高緯度サンゴ群集が広がり、80種以上のサンゴが確認されています。

2025年5月、WWFジャパンの活動として初めて宮崎県の海に潜り、形や大きさの異なるさまざまなサンゴが、色彩豊かなソフトコーラルや魚たちを織りなす海中景観の美しさとユニークさを実感しました。

宮崎県日南市周辺の海中景観

宮崎県日南市周辺の海中景観

この魅力的な海を求めて宮崎を訪れるダイバーも多く、高緯度サンゴ群集は観光資源としても重要です。

自治体や研究者、事業者、地域団体等、多様な主体が長年にわたり連携し、創意工夫を重ねてきた保全と持続可能な利用の取り組みは、人材育成や効果的な活動展開、資金確保等、保全や持続可能な利用の推進に不可欠な要素について多くの示唆を与えます。

こうした取り組みをさらに発展させ、他地域の参考となることを目指し、宮崎県の高緯度サンゴ群集に関する基礎情報をまとめた資料『宮崎県太平洋沿岸の高緯度サンゴ群集 2026』を発行しました。本資料では、生息環境やサンゴの種類、脅威、保全・活用の事例等を、貴重な写真とともに分かりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。

『宮崎県太平洋沿岸の高緯度サンゴ群集 2026』

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