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環境サステナ就活ナビ:先輩たちの就活ストーリー 【環境サステナ就活ナビ】先輩たちの就活ストーリー Vol.4:「ビジネスと社会貢献をつなげたい」山岡史絵奈さん(サントリーホールディングス株式会社)

この記事のポイント
WWFジャパンが2024年5月に実施した調査では、「環境」を企業選びの大切な軸として就活をしている学生の約8割が、その思いとは裏腹に、どのように企業の環境の取り組みを調べ、評価すればよいかわからないと感じていることが判明しました。そこで、WWFジャパンは、環境を大切な軸として就活をしている学生を応援するWebサイト「環境サステナ就活ナビ」を公開。そのコンテンツのひとつとして、「先輩たちの就活ストーリー」と題し、環境を大切な軸として就活をした若手社会人の方々に、当時の就活の様子、悩みや工夫、これから就活する学生へのメッセージ等をうかがいました。
目次

山岡 史絵奈さん
サントリーホールディングス株式会社 CSR推進部(2024年入社)
学習院大学 国際社会科学部 国際社会科学学科 卒業

「対面できない環境」での就活。だからこそ…

────まず、環境を大切な軸として就職活動をしようと思ったきっかけを教えてください。

小学生のころから国際協力のNGOに所属していたことが原点になっています。

その団体は、世界中の子どもたちが国や文化、背景を超えて集まり、共同生活をしながらお互いの価値観や文化を知っていくという活動をしていました。

世界にはさまざまな背景を持つ人がいること、でも根本的にはみんな同じ人間なのだという感覚に触れていたことは、その後の価値観を形づくる大きな経験になりました。

また、大学では水上スキー部に所属していたこともあり、自然環境はとても身近な存在でした。そうした経験を通じて、国際協力や社会課題、環境問題への関心が、ずっと私の中にあったように思います。

──就職活動では、どのように情報収集をしていましたか。

私は留学中に就職活動をしていたので、OBOG訪問やインターンにはほとんど参加できませんでした。エントリーシートから内定をいただくまで、ずっと海外にいたんです。 

当時はコロナ禍の名残もあり、オンラインで選考を受けられる企業も多かったものの、やはり対面で社員の方に会えないことには大きな不安を感じていました。面接でも、相手の反応が見えないもどかしさを感じたことが何度かあります。 

だからこそ、調べられることは徹底的に調べ尽くしました。自分がどこまで理解しているのかは、話す言葉にも表れると思っていたからです。 

企業サイトや採用サイト、サステナビリティサイトはもちろん、サステナビリティレポートやその企業に関連する最新ニュースなど、一次情報を中心にくまなく確認していました。 

あわせて、自分の原体験からどういう思考を経て、その企業に惹かれているのかを言語化することも意識していました。企業理解と自己理解の両方を深めることが、オンライン中心の就活においては特に大切だったと思います。 

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──企業の環境への取り組みについて、本気度はどのように見極めていましたか。

就活生のころは、正直そこまで深く見極められていたわけではないのですが、サントリーのサステナビリティサイトは、就活生の私が見ても驚くくらいの情報量でした。 

水源を守る「天然水の森」や、生物多様性保全につながる「愛鳥活動」、次世代エネルギーの研究開発など、環境課題に対して多角的に取り組んでいることが印象に残っています。 

入社してから改めて感じるのは、サステナビリティの取り組みが事業と一体化していることの大切さです。 

単発で「こういう活動をしました」と発信しているだけでなく、その企業の事業や責任と結びつき、長期的に続けられているかどうかは、本気度を見極めるうえで大きなポイントだと思います。 

サントリーは飲料を扱う会社であり、水資源は事業そのものと密接に関わっています。だからこそ、森や水に関する取り組みを「やったほうがいいこと」ではなく「事業を続けるために取り組むべき責任」として捉えていて、その姿勢に強く惹かれました。 

──さまざまな選択肢がある中で、事業会社を選んだ理由を教えてください。

環境や社会課題に直接携わる仕事に就くのか、あるいは長年所属していたNGOのような非営利団体で働くのか、就活中はあらゆる選択肢の間で悩んでいました。

ただ企業がどのように利益を生み出し、それをどう社会に還元しているのかという「社会の仕組み」を学ぶには、事業会社で経験を積むのが一番いいのではないかと思ったんです。

サステナビリティやCSRは、事業そのものと深く結びついているものです。事業を通じて社会に影響を与えられる「事業会社」という立場であれば、社会課題に対してより幅広い角度から関われるのではないかと考えました。

──最終的にサントリーを選んだ決め手は何だったのでしょうか。

事業や商品が人の生活に身近であることと、なによりもサントリーという企業の“性格”に惹かれました。 

サントリーには、「水と生きる」というコーポレートメッセージや、「やってみなはれ」「利益三分主義」「Growing for Good」という考え方があります。面接を通じて、そうした言葉が単なる理念として掲げられているだけでなく、社内にも浸透していると感じ、とても魅力に感じました。 

また、その姿勢が言葉だけで終わっていないことにも惹かれました。たとえば「天然水の森」の活動では、社員自らが現場に足を運び、森を守る活動に取り組んでいます。 

正直、企業のサステナビリティ活動というと、どこか“後から付け足したもの”のような印象を持っていた部分もあったのですが、サントリーでは社員が実際に現場に入り、泥臭く取り組んでいる。その姿勢に強く惹かれました。 

飲料という形で人の生活を身近に支えられること。そして、事業と社会課題への取り組みが結びついていること。その両方が最終的な決め手となりました。 

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ビジネスと社会貢献をつなげられる人材に

────入社してからの仕事内容について教えてください。

現在はCSR推進部で、企業としての社会的責任を果たすための社会貢献活動に携わっています。

私が主に担当しているのは、被災地の復興支援や地域創生です。サントリーが15年にわたって継続している東日本大震災の復興支援に加え、能登半島地震の復興支援も担当しています。

復興支援といっても、その内容はさまざまです。発災直後には、義援金や飲料の提供など、日常生活を取り戻すための支援を行っています。一方で、復興が進む地域では、地域の活性化や被災地域に残された課題の解決に向けた取り組みも進めています。

私自身は現在、NPOや地域の事業者の方々と協力しながら、地域の活性化につながる新しい取り組みを、ともに形にしていく仕事を担当しています。

──どのようなところにやりがいを感じますか。

サントリーには「利益三分主義」という考え方があります。事業で得た利益を、事業への再投資だけでなく、お客さまや社会にも還元していくという考え方です。今の仕事は、その理念を体現するような仕事だと感じています。 

一方で、難しさもあります。私は東京出身で、東日本大震災も能登半島地震も、当事者として経験したわけではありません。辛い経験をされながらも、未来に向けて新しいことを始めようとしている方々に対してどう関わればいいのかは、最初とても悩みました。 

企業側が「支援してあげる」というスタンスではなく、相手が本当に求めていることをどう引き出し、企業として何ができるかを考える。そのためには、ひたすら現地に足を運び、対話を重ね、相手の声に耳を傾けることが大切だと感じています。 

──今後、どのようなことに取り組んでいきたいですか。

まずは、今担当している被災地の復興支援をしっかり全うしたいです。自分が担当している領域の中で、地域に貢献できることを最大限実践していきたいと思っています。 

その先では、CSRやサステナビリティに限らず、事業部などさまざまな部署で経験を積みたいです。サントリーには「10年3仕事」というキャリア制度や、幅広い事業フィールド、そしてそこに飛び込み挑戦しながら自らキャリアを切り開いていける環境があります。様々な職種を経験する中で視野を拡げ、視座を高めながら、最終的にはビジネスと社会貢献をつなげられる人材になりたいと考えています。 

たとえば「天然水の森」の活動は、「サントリー天然水」という製品と直接結びついています。森や水資源が守られなければ、事業そのものも成り立ちません。 

同じように、ビジネスと社会課題への取り組みがつながる領域はほかにもあるはずです。私もその接点を見つけ、かたちにしていける人になりたいです。 

──最後に、環境を軸に就活を考えている学生にメッセージをお願いします。

就職活動は、自分が何を大切にしているのかを考えるいい機会だと思います。 

私自身、エントリーシートなどを通じて、自分の人生を振り返り、どのように価値観が形成されてきたのかを考えることができたのは、就活をしてよかったと思うことのひとつです。 

就活中はどうしても視野が狭くなり、「この企業に受からなかったらどうしよう」と一喜一憂してしまうこともあると思います。でも、就職活動は企業との価値観や性格のマッチングでもあります。 

自分が考えていること、大切にしていることをきちんと言葉にして伝えれば、それに応えてくれる企業はきっと見つかります。自分自身への理解を深めながら、納得できる選択をしてほしいです。 

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