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最高気温40度以上の日をどう呼ぶ? 気象庁が名称募集中


 「夏日」「真夏日」「猛暑日」……字を見るだけで汗が噴き出そうな、これらの言葉。気象庁が暑さを表すために定めている用語で、その日の最高気温によって分けられています。

 「夏日」が25度以上、「真夏日」が30度以上を意味し、そしてさらに暑い日が増えて35度以上の日も日常になったため、2007年に新しく「猛暑日」という言葉が追加されました。今では天気予報ですっかりお馴染みですよね。

 ここに新しい用語が追加されようとしています。3年連続で夏に顕著な高温を記録するなど、40度を超える日が毎年のように観測されるようになったことから、気象庁は新たに区分を設けようと、「最高気温が40度以上の日」をどう呼ぶか、広く一般の方々に向けてアンケートを実施しています (*1) 。

気象庁による名称の候補一覧。これら以外にも自分で考えた名称を提案できます。(出典:気象庁アンケートフォームを基にWWFジャパン作成。)
© WWF-Japan

気象庁による名称の候補一覧。これら以外にも自分で考えた名称を提案できます。(出典:気象庁アンケートフォームを基にWWFジャパン作成。)

日本では、これまでに100年あたり1.44度のペースで年平均気温が上昇しています(*2)。その背景には地球温暖化の影響も。例えば、2024年夏や2025年夏の記録的な高温は、地球温暖化が無ければ起こらなかったとの分析結果が、研究機関から報告されています(*3)。

国内の生物多様性や農業、健康をはじめとして、社会の広範囲に地球温暖化は影響を及ぼしつつあります。
© WWF-Japan / Kobayashi Tkakashi / WWF

国内の生物多様性や農業、健康をはじめとして、社会の広範囲に地球温暖化は影響を及ぼしつつあります。

地球温暖化が人間の活動によることは「疑う余地がない」。国連の科学的機関「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」は、最新の報告書でそう述べています(*4)。

 なるべく気温上昇を抑えるためにも、原因となる温室効果ガスの削減などの対策にいっそう取り組むことが重要です。

建材一体型の太陽光パネルの例。こうした再生可能エネルギーによる電力を活用していくことも対策として重要です。
© Jason Houston / WWF-US

建材一体型の太陽光パネルの例。こうした再生可能エネルギーによる電力を活用していくことも対策として重要です。

夏はすぐにやってきます。その暑さと、背景にある地球温暖化に思いを馳せながら投票してみませんか?

ちなみに私は「炎暑日」や「酷暑日」で迷っています。聞き覚えのある言葉ながら、危機感や焼けつく暑さをよく表現しているように感じました。

 アンケートは2026年3月29日(日)まで。こちらの気象庁のフォームからぜひ参加してみてください!

(*1) 気象庁(2026年2月27日付)「最高気温が40度以上の日の名称に関するアンケートについて」(リンク
(*2) 気象庁ウェブサイト「日本の年平均気温」(リンク
(*3) 極端気象アトリビューションセンター ウェブサイト「分析結果一覧」(リンク
(*4) 「IPCC第6次評価報告書統合報告書 政策決定者向け要約 暫定訳」(文部科学省・経済産業省・気象庁・環境省)(2024), A.1.3(p. 5)(リンク

(気候・エネルギーグループ 吉川)

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自然保護室(気候・エネルギー)
吉川 景喬

公共政策修士(専門職)(京都大学) 大学院では環境政策、公共ガバナンスを中心として公共政策学を専攻。修了後は、大手物流企業でコーポレートガバナンスに関する業務に従事。2021年にWWFジャパンに入局。気候変動・エネルギーに関する国内政策アドボカシーを担当。

学生時代には季節のおいしいものを食べ歩き、度々近所の川べりを散歩していました。皆さん一人ひとりに身近な自然があるかと思います。それを根底から揺るがす気候変動。その対処に向けて社会の全てのアクターの方々と一緒に取り組んでいきます!

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