© Maxime Aliaga / naturepl.com / WWF

国際ジャガーの日、ジャガーの未来に向けて


11月29日は「国際ジャガーの日」です。

ジャガーはトラ、ライオンに次いで世界で3番目、南北アメリカ大陸では最大のネコ科動物。

生息する地域は中南米の18カ国におよびます。

しかし、この国々では、ヨーロッパ人の入植以降、大規模な開発が進みジャガーは生息地の50%を失ったと言われています。

さらに、ジャガーにとって最後の楽園であるアマゾンでも、過去半世紀の間に環境破壊が加速。

現在は、気候変動の影響も大きく、大規模火災や干ばつが頻発するようになりました。

また、生息地の減少に伴い、人との距離が近くなったことで、人や家畜とジャガーの衝突の問題が深刻化しています。

こうした危機的な状況を打開するため、2025年9月、ジャガー生息国と保全関連の国連機関が集まり会議を開催しました。

会議について(外部サイト、スペイン語):https://www.biodiversidad.gob.mx/planeta/jaguares/index.html

この会議は、WWFも参画して2018年に策定した長期的な保護計画「ジャガー2030ロードマップ」の具体的な運用を議論するものです。

ロードマップは、残されたジャガーの生息地を今後もしっかり確保し保全していくことを関係者が認識、合意したことの証であり、取り組みを進めるための指針となるものです。

ジャガーの保全については、2025年11月24日に開幕したワシントン条約(CITES)第20回締約国会議(CoP20)においても、重要な議題のひとつになっています。

9月開催の会議でも、CITES CoP20に向けたジャガーに関する議題の提案が話し合われ、CoPの場で審議される予定です。

ジャガーの未来に向けて、WWFジャパンでは、WWFブラジルが実施するアマゾン地域でのジャガー保全活動をサポートしています。

ヤドクガエルの1種
© WWF-Japan
モルフォチョウの1種。ジャガーが棲む森は自然が豊かな証拠でもある。
© WWF-Japan

ジャガーが生息するブラジル・アマパ州にあるジャリ・エコロジカル・ステーションにて。WWFブラジルが進めるジャガーの生息調査の対象地のひとつ。左)ヤドクガエルの1種、右)モルフォチョウの1種。ジャガーが棲む森は自然が豊かな証拠でもある。

近年深刻化する「人との軋轢(あつれき)」の課題解決にも着手し、取り組みを進めています!

ジャガーの画像

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自然保護室(野生生物 グループ長)、TRAFFIC
西野 亮子

学士(芸術文化)
2009年よりTRAFFICにて広報分野を中心に従事し、イベント運営、出版物作成などワシントン条約に関する普及啓発に努める。2016年からは重点種(特に注力すべき種)プログラム推進に携わり、取引を中心とした現状調査を担当。2018年以降は、関係する行政機関や企業へ働きかけ、取り組み促進を促す活動に従事し、野生生物の違法取引(IWT)の撲滅、持続可能ではない野生生物取引削減を目指す。ワシントン条約第70回常設委員会参加。東京都象牙取引規制に関する有識者会議委員(2022年3月終了)

「野生生物を守る」ことを起点に、そこに暮らす人、その場所の環境、そして利用する側の意識、すべての段階で取り組みが必要です。生息地から市場まで、それらを繋ぐことが私の役割です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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