© Gomez.L / TRAFFIC

国会でもエキゾチックペットの密輸の話題!


つい1週間前、600万円で取引されたトカゲや国際取引禁止となったコツメカワウソの密輸事件が世間を騒がせましたが、なんと、国会でもその問題が取り上げられました!

今回、密輸の問題を取り上げたのは立憲民主党の堀越啓仁議員。日頃から、動物福祉やプラスチック問題に熱心に取り組まれている「自然系国会議員」として知られています。

環境委員会で質疑に立たれる堀越議員。衆議院インターネット中継より

堀越議員は、12月3日の環境委員会で下記の2点を質問しました。

1)日本への生きものの密輸問題を、水際だけの問題と捉えるのではなく、国内ペット市場においても密輸された個体を排除するような対策を講じるべきではないか

2)「種の保存法」におけるコツメカワウソなどの登録制度において、登録申請される個体が、合法に日本に輸入されたものかどうか、を確かめるべきではないか

これに対し環境省は、日本の法律に則ってしっかりと密輸対策を講じる、登録制度の審査においては、申請者に「入手経緯が合法である」ことを証明させる、と回答しました。

©David Lawson / WWF-UK

世界各地で押収が報告されているインドホシガメ

しかし、現状の法制度やその実施体制には、残念ながらまだ多くの不備があります。

日本は今も海外の珍しい「エキゾチックアニマル」を多く合法的に輸入する一方で、密輸事件も後をたちません。
そして、その対策は長年、おざなりにされてきました。

そうした中で、政策を決定する国会議員が「密輸は社会的問題」と認識し、国会の場で取り上げたことには、野生生物保護における大きな前進です。
こうした議論は、ペットの密猟や密輸問題の関心を高め、社会全体として密輸の阻止を求める世論の形成にも繋がります。

私たちも、国内の密輸対策を促進するべく、環境省の方針が実行されるか、しっかりと監視、働きかけていきます。

©Wil Luiijf / WWF

密輸品として押収されたカメ

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森林・野生生物室 野生生物グループ TRAFFIC
浅川 陽子

学士(法学)
大学卒業後は官公庁に勤務。JICAの青年海外協力隊としてインドネシアの国立公園で環境教育とコミュニティ開発に携わった後、2018年にWWFに入局。
ペットプロジェクトでは、規制強化を担当し、2021年からは消費者の意識変容に向けた取り組みにも着手。

動物好きな消費者が、野生動物を絶滅の危機にさらしてしまわないよう、あるべき野生動物との付き合い方、社会のルールとは何か、を日々勉強中。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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