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マック・フィレオフィッシュについにMSCが!


このおなじみのパッケージ、一度は目にされたことがある方も多いことと思います。見慣れたパッケージ、何か違うところがあります。さて、どこでしょう?

答えは、パッケージの側面についた、青い魚のマーク。海のエコラベル「MSC認証」のマークです。

海のエコラベル「MSC認証」のマーク
※二次転載禁止
MSCI0263
http://www.msc.org/


マクドナルド創業時からの定番バーガーという「フィレオフィッシュ」、多くの方にお馴染みのこのバーガーに使われているのは、米国アラスカのベーリング海で獲られたスケソウダラという白身魚です。

早朝のベーリング海。豊かな海の環境や資源を守ることに、消費の面からも貢献できます。
© Kevin Schafer / WWF

早朝のベーリング海。豊かな海の環境や資源を守ることに、消費の面からも貢献できます。

海のエコラベルMSC認証は、このスケソウダラが、海の環境や資源に配慮して獲られたことの証です。

欧州や米国、ブラジルのマクドナルドではすでにこのMSC認証マーク付きのフィレオフィッシュが提供されていました。日本も、ようやくこの動きに追いつきました。

多くの人が利用するマクドナルドで、MSC認証マークが多くの人の目に触れ、消費者ひとりひとりが、海の環境を守るための選択をする際の手がかりとなるマークを知ることができるようになることは、歓迎すべきことです。

しかし、日本では、まだ海のエコラベルがついた商品は少なく、マークの認知度も高くありません。

海の環境に配慮した商品の選択肢を増やすためには、それを消費する私たち消費者が、海の環境に配慮した水産物を買いたい、食べたい、という声を発することが後押しとなります。

それは、海の環境を守るためのひとつの意思表示です。

日本マクドナルド社によると、11月から順次、このMSC認証マーク付きのパッケージに変更しているとのこと。

皆さんも、ぜひこうしたMSC認証マーク付きの、海の環境に配慮した製品を選び、その意味を、周りの人に伝えてください。

MSC認証マークは、このようにパッケージについています。このマークが、持続可能な水産物の消費の仕方の手がかりとなります。
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MSC認証マークは、このようにパッケージについています。このマークが、持続可能な水産物の消費の仕方の手がかりとなります。

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

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