©Y. Uemura

遺伝子から米が好き!


「ご飯党ではありませんか?」
はい、そうです。私は、完全なご飯党です。

先日、某社のテストキットで遺伝子検査をしてみました。目的はルーツ探し。
あっという間にこんがり日焼けする肌と海にいつまでも浮いていられる体質から、てっきり南の方から船でやってきた海の民が祖先かと思っていましたが、あにはからんや、私のご先祖さまは、中国中部を起源とし、弥生時代に日本へやって来た「稲作の民」。
そう、私は、遺伝子から米が好き。おそるべし二重らせん!

この遺伝子検査では、ミトコンドリアハプログループ毎に母方の祖先の特徴を示します。ミトコンドリアは、エネルギー生産を担う細胞内小器官で、核とは別の、母系遺伝するDNAを持っています。このDNAの一塩基多型(SNP)でグルーピングをするという手法です。

私の見た目に関する体質の遺伝的傾向と、祖先(=稲作の民)を組み合わせつくられた「Geno-Me(ゲノミー)」。
©DeNA Life Science, Inc.

私の見た目に関する体質の遺伝的傾向と、祖先(=稲作の民)を組み合わせつくられた「Geno-Me(ゲノミー)」。

同じSNP解析でお米の遺伝子を調べた研究※があります。人気の品種であるコシヒカリの全塩基配列を明らかにし、他の多くの品種がコシヒカリと共通の遺伝子を持っていることがわかりました。すなわち、品種改良の結果、日本で作られているコメの遺伝的多様性はだんだん減少しているということです。遺伝的多様性が減少すると、気候の変動や病気の蔓延など外部環境の変化に対応できなくなる可能性が高くなります。

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実るほど首を垂れる稲穂かな。
©WWF Japan

実るほど首を垂れる稲穂かな。

生物多様性も同じです。生物多様性は、長い歴史の中で育まれた生命のつながり。つながりが弱くなれば、支え合っていたすべてが壊れてしまうことも…。

コメがつくられる田んぼは、とても生物多様性の高い場所でもあります。稲作も生きものの暮らしもずっと続いてほしい。全国のご飯党のみなさん、水田プロジェクトをどうぞ応援してください(C&M室 若尾)。



※山本敏央ら, 「コシヒカリ」の全ゲノム塩基配列解読 : 日本のおコメの起源と変遷が明らかに, 農林水産技術研究ジャーナル 34(4), 35-39, 2011-04-01
https://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias/press/20100524/ref.pdf

田んぼと生きもの保全キャンペーン「失われる命の色」 、ご支援のお願い(11月30日まで)

【寄付のお願い】失われる命の色 田んぼの魚たちと自然を守るために、ぜひご支援ください!

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C&M室
若尾 慶子

水田多様性PJのコミュニケーションを中心にTRAFFICの仕事も少し。

子供の頃から生き物に興味があり、大人になってからは動物園でドーセントのボランティアをしていました。生き物に関わる仕事を本業にしたいと医療機器業界からWWFへ転身!ヒトと自然が調和できる世界への賛同者を増やしたいと願う酒好き四十路です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

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