冷凍さんままつり、でいいですか?


待望のサンマの美味しい季節が到来しました。
食欲の秋、ということで食いしん坊の私は、この季節になるとウキウキするのですが、今年は少し暗い気持ちです。
というのも、大好物のサンマが記録的な不漁で、なかなか生サンマが食べられないからです。

2019年9月8日に「目黒のさんま祭」が開催されましたが、不漁の影響で、例年提供している宮古産生サンマの代わりに冷凍サンマが提供されるという異例の事態となりました。

この記録的な不漁の原因の一つとされているのが、サンマ資源の減少です。
2019年7月に行われた国際会議では、サンマ資源は枯渇状態であることが明らかとなりました。

©WWFジャパン

2019年9月8日に開催された目黒のさんま祭の様子。無料でサンマが提供されることもあり、毎年大勢の人で賑わいます。

©WWFジャパン

2019年9月15日に開催された目黒区民まつりの様子。こちらでも、サンマが無料で提供され、大盛況でした。

サンマは日本人だけのもの、というイメージがあるかもしれませんが、近年では台湾が最も多く漁獲している状況です。

サンマ資源を守るためには、漁獲国が協力して、早急に実効性のある規制を入れる必要があります。

日本では、目黒のさんま祭りの由来となっている古典落語だけではなく、国民的アニメ「サザエさん」、「ドラえもん」、「ちびまる子ちゃん」などでも、サンマを題材にした話が登場しており、秋にサンマを食べることが文化の一部となってきました。

そんな日本の文化と深く結びついたサンマの資源を守り、毎年、「冷凍」サンマ祭りになってしまわないため、引き続き活動を続けていきます。(海洋水産グループ サイエンス&テクノロジー担当 植松周平)

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気候エネルギー・海洋水産室 海洋水産グループ IUU漁業対策マネージャー 兼 水産資源管理マネージャー
植松 周平

農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科において水域保全学に関する博士号を取得。その後、経営コンサルティング会社を経て、国際水産資源研究所(現 水産研究・教育機構)に入所。太平洋クロマグロの資源研究を行う。2013年よりWWFジャパンで勤務し、マグロ、カツオ、サンマといった国際水産資源の保全やIUU漁業対策に関わる業務に加え、事業戦略立案や各種業務改善等の社内コンサルタント業務にも従事。2021年には水産庁水産流通適正化法検討委員を務めた。

子供の頃から、田んぼや川、海で遊ぶことが大好きでした。高校生の時、幼少時の遊び場の環境破壊を目の当たりにし、「なんとかせねば」と思い環境保全の道を目指すことに。環境保全とは、生き物だけでなく、人々の生活も守ること。それは、とても難しいことだけど必要なことです。海洋保全研究者だけでなく、経営コンサルタントの経験も活かし、子供たちの未来のために、皆様と一緒に頑張っていきたいです。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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