挑戦することで世の中を変える!戸田建設訪問記 [後編]
2025/12/25
戸田建設の新しい本社ビルTODA BUILDINGは、最先端の技術力が結集しています。その本社ビルを訪問してお話を伺ってきました。最先端の耐震性や停電時の非常用発電などを備えることはもちろん、外気導入や吹き抜けを活用した自然換気システム、さらには地中熱を利用したヒートポンプなど環境対応も充実しています。
中でも私が興味をひかれたのが、中央にある免震構造などの壁がガラス張りになっており、「見える化」されていることです!通常は見ることのできないこういった構造が目の前に見えるのは大変興味深く、さらに非常用の発電機や外気導入システムなどもすべて案内くださったのです。

丁寧な説明とともに、ものづくりの裏側を深く知る貴重な機会でした。
なぜ「見える化」デザインを採用したのかは、実はこの本社ビルに大きなモデルハウス(モデルビル?)の役割を果たしてもらうためだとか。ビルを発注する施主は、そう何度も機会があるわけではなく、多くは一生に一度のビル建設です。戸田建設さんは、早くから環境対応に優れたビル建設で有名ですが、そういった技術を施主さんたちに実際に見て体感してもらったら、より理解が深まるということですね!
さて、戸田建設さんといえば、2010年という早い時期から国内で初めての浮体式の洋上風力発電の実証事業を手掛けたことで有名です。まだ国内では洋上風力発電も本格化していないときに、浮体式?? 当時それをニュースで見た私は、まだ商業化が遠い技術だなとの印象しか持ちませんでした。今回そのことをお聞きしたところ、新技術は注目されるというメリットの他に、技術系の社員が面白がってやる気が増すからという回答になるほどと納得がいきました。仕事は面白くてこそ!それを応援する土壌がある社内はいいですね!
風力を制御するスペインの系統運用会社を視察した時に「風力は火力よりも制御がチャレンジングだから面白くて!」と生き生きと語った技術者を思い出しました。脱炭素技術の開発は面白い! 新技術満載の TODA BUILDING を見学しながら、さらにその思いを強くしました。 TODA BUILDING では建物ツアーも開催されているそうですので、興味のある方はぜひどうぞ!
詳しくは取材記事をご覧ください。
小西雅子インタビューシリーズ paint a future ~浮体式洋上風力発電に続く挑戦を 技術力を組み合わせ気候変動に対応(PDF)
※この記事は、日報ビジネス株式会社のご許可を受けて「隔月刊 地球温暖化」から転載しています。(記事の後編は2025年11月号に掲載されています。)
(気候・エネルギーグループ 小西)



