© NPO宮古島 海の環境ネットワーク

カレーを作ってSDGsを学ぶ~沖縄県宮古島


先日、沖縄県宮古島で、NPOどうぶつたちの病院沖縄、NPO宮古島 海の環境ネットワークとWWFジャパンが三者共同で開発した、環境出前授業「SDGsの視点にたって~宮古島の海と陸の自然環境を学ぼう、守ろう」が初めて実施されました。

「宮古ブルー」と呼ばれる美しい海に囲まれた宮古島には、その陸域にも、世界でそこにしかいない希少な野生生物が生息しています。その代表であるミヤコカナヘビは、宮古諸島が成立してきた地史の謎を紐解く存在とも言われています。

世界で宮古諸島だけに生息するトカゲの仲間ミヤコカナヘビ。絶滅危惧種EN(IUCN)、絶滅危惧IA類(環境省)、種の保存法の国内希少野生動植物種、沖縄県の天然記念物、宮古島市自然環境保全条例の保全種
© WWFジャパン

世界で宮古諸島だけに生息するトカゲの仲間ミヤコカナヘビ。絶滅危惧種EN(IUCN)、絶滅危惧IA類(環境省)、種の保存法の国内希少野生動植物種、沖縄県の天然記念物、宮古島市自然環境保全条例の保全種

今回の授業は、沖縄県教育委員会が主催する「おきなわ県民カレッジ 宮古島講座」として、共同開発者のNPO宮古島 海の環境ネットワークのメンバーが先生役を務めて実施されました。小中学生13名が参加し、カレー作りのワークショップ形式で、一人ひとりが生活の中でできるSDGsに貢献する選択や行動を体験しながら学びました。

授業風景。食材を模した手作り教材はとてもリアル。
© NPO宮古島 海の環境ネットワーク

授業風景。食材を模した手作り教材はとてもリアル。

授業風景。食材を模した手作り教材はとてもリアル。
© NPO宮古島 海の環境ネットワーク

授業風景。食材を模した手作り教材はとてもリアル。

授業に参加された生徒の皆さんには、実物大のミヤコカナヘビが載ったFSC認証紙製の折畳み定規が配られました。

© WWFジャパン

海と陸がつながりをもって保たれている島嶼部の貴重な自然や生物多様性、それをまもる個人ができるアクションについて、一緒に考え、学ぶ機会を、今後も作っていければと考えています。

(野生生物グループ 小田倫子)

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自然保護室(野生生物)
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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