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【COP27】グラスゴーのCOPからの「前進」を示せるか!?


COP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)、シャルムエルシェイク滞在中の山岸です。

会期もいよいよ終盤。今日が終われば、残すところあと1日となりました。

しかし、「気候変動による損失と損害を救済する基金を作るのか、作らないのか」や「削減対策を精査しながら強化していくためのプロセスをどう立ち上げるか」といった今回の個別主要議題での決着が見えていません。

加えて、カバー決定と呼ばれる、全体を包括しつつ、個別論点に盛り込めなかった事項を扱う決定文書についても、交渉が難航しています。今朝の段階で議長国から原案のようなものが出てきましたが、まだまだ練られているとは言い難い状況で、各国から、これはダメ、あれはダメといった意見がたくさん出ている状況です。

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日中に行われた各国代表団のトップが集まった「カバー決定」に関する会合。傍聴者が溢れ、溢れた人むけに用意された別室まで溢れていました。

去年のCOP26では、このカバー決定に、(もはや2°Cではなく)「1.5°C」に抑えることを強調する文が入ったり、石炭火発の段階的削減(phase down)という言葉が入ったりしたことで話題になりました。

個別議題での成果に加えて、このカバー決定でも、去年のグラスゴーCOP26の「先」へ行けるのかが問われています。

このペースでいけば、ほぼ間違いなく会期は延長します。世界で高まる気候危機への懸念に見合った成果が出ることを、WWFとしても求めていきます。

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カバー決定に関する会議を前に、市民社会は化石燃料の段階的削減を盛り込むよう訴えた

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気候エネルギー・海洋水産室長
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より気候エネルギー・海洋水産室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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