© Anton Vorauer / WWF

【動画あり】メコンの森のトラを探せ!自動カメラを使った調査活動


こんにちは、WWFタイでインドシナトラの調査をしているタムです。

私の仕事の現場は、インドシナ半島メコン地域に広がる深い森の中!
と、そこに隣接した事務所のパソコンの前です。
そこで毎日、2,000点以上の写真や映像を確認しているからです。

こうした映像や写真はすべて、森のあちこちに設置した調査用の自動カメラ(カメラトラップ)で撮影したもの。
これを、撮影地点の情報を基にパズルのようにつなぎ合わせると、トラの推定個体数や、生息環境、獲物になる動物の分布などの情報が集まってくる!というわけです。

©WWF Thailand

調査用のカメラトラップ。動くものに赤外線センサーが反応し、シャッターを切る仕組みで、人がいなくても動物たちの姿を捉え、生息情報を手に入れることができます。設置に際しては試しにトラの高さで歩いてみて、カメラが正常に稼働するか必ず確認します。

このプロジェクトの調査地域は、タイとミャンマーの国境沿いに広がる急峻な山地の森。
絶滅寸前のインドシナトラに残された、限られた生息地の1つです。

往復何日もかけ、森に深く分け入ってカメラを設置し、回収してくる苦労は大変なもの。
それでも、狙った動物ばかりが写ってくれるわけではありません。たとえば…

・風で動いた葉っぱの映像(センサーが反応して撮影!結構多い…)
・たま~に、野生動物(嬉しくて、にやにやします)
・そして、ごく稀にトラ!!(飛び上がって喜びました!)

地道で地味な作業ではありますが、こうして手にした基礎情報がなければ、トラをはじめとする野生生物の保全計画を作ることはできません。

やっと撮影できたインドシナトラ。かつてはメコン地域に広く分布していましたが、現在はベトナム、カンボジアなどでは姿を消し、タイの個体数も200頭以下と言われています。

©WWF Thailand

カメラの設置後、期間を置いてデータを回収に向かい確認。生きものたちは写っているか!?とてもワクワクする瞬間です。ですが、雨期には道が川になることも!この時は設置した後の帰り道だったので助かりましたが、もしもカメラや機材を抱えていたら?!あぁ、考えただけで、冷や汗が出ます。

今、特にミャンマーでは、日本にも輸出されている天然ゴム農園の拡大に伴い、自然の森の減少が深刻化しています。私たちWWFが目指している、これを食い止める取り組みの一環としても、調査活動は重要なのです。

日本からのご支援も、国境を越えてトラを守るこのプロジェクトに、役立てられています。
ぜひご注目いただき、これからも応援してください!
(編訳:森林担当 伊藤)

カメラトラップが捉えたメコンの動物たち

このトラに出会うまでに、何万もの動画や写真を見てきました。これを見たときの喜びは…もう、言葉に表せません。

日本にも生息するツキノワグマ。レッドリストでは危急種(VU)に選定されています。ここにはもう一種、マレーグマもすんでいます。

カニクイマングース。

トビイロホエジカ。このタイとミャンマーの国境地帯でしか生息が確認されていない貴重な野生動物の一種です。

光が足りないため、夜間はモノクロで映ります。2018年のクリスマス・イブに現れたマレーヤマアラシ。

地球から、森がなくなってしまう前に。

森のない世界では、野生動物も人も、暮らしていくことはできません。私たちと一緒に、できることを、今日からはじめてみませんか?

今日、森林破壊を止めるためにできること

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