©WWFジャパン

【動画あり】COP24現地発信!12月6日タラノア対話始まる


12月6日、ポーランドで開かれている国連の温暖化防止会議COP24で、パリ協定のルール策定と並ぶ重要な議題「タラノア対話」がスタートしました。

互いがストーリーを語り、耳を傾け合い、共感と信頼を築きながら、建設的な議論を行なう「タラノア」。これは、COP23の議長国だったフィジーに伝わる伝統的な対話です。

その精神に基づいて、パリ協定がめざす長期目標を達成するため、各国の温暖化対策の強化について語り合う場のが「タラノア対話」です。

©WWFジャパン

タラノア対話が開かれた今日の会議場。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の議長たちも招かれ、10月に発表された1.5℃特別報告書の成果を報告しました。

パリ協定は産業革命からの気温上昇を2 度、できれば1.5度以下に抑えるという長期目標を掲げています。しかし、現在、各国が国連に提出している削減目標を合わせても、その目標を達成することはできません。

そのため、パリ協定には、各国の削減目標を5年ごとに評価し、もし不十分であれば削減目標を引き上げるプロセスを、たゆみなく続けていくしくみが組み込まれました。
その最初の取り組みであるタラノア対話の結果を受けて、各国には2020年までに目標を引き上げることが期待されています。

この1年間、COP24に向けて、国連交渉の場だけでなく、国、自治体、企業、市民社会などのさまざまな主体が自主的にタラノア対話を行なってきました。

最新の科学では、1.5℃の気温上昇でさえ深刻な被害が予測されるものの、2度の上昇よりもはるかに影響が軽減され、しかも気温上昇を1.5℃に抑える道は残されていることを示しています。


©WWFジャパン

招かれて登壇したIPCCのイ・フェソン議長は、「科学からのメッセージは明確です。あとは世界がどう行動するかです」と、各国に削減行動の強化を訴えました。

1年をかけたタラノア対話の成果は、2週目に始まる閣僚級会合に提出されます。
それを受け、各国の大臣たちもタラノア対話を行なう予定。

科学の警告を真摯に受け止め、削減目標の引き上げを決断するどうかに、地球の未来がかかっています。(自然保護室 山岸)

この記事をシェアする

WWFジャパン 気候エネルギー・海洋水産室長
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より気候エネルギー・海洋水産室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP