ゾウとサイを守る!違法取引問題のエキスパート来日


こんにちは。トラフィックの西野です。
先週、東京の「港区立エコプラザ」にてイベントを開催しました。

野生生物の国際取引を監視する私たち「トラフィック・ネットワーク」のスタッフで、この道33年!という重鎮、トム・ミリケンの来日が実現し、講演をしてもらうことになったのです。

ゾウとサイの違法取引問題の専門家であるトムは、普段はアフリカを拠点に活動していますが、以前、東京に10年ほど住んでいたことがあります。1982年にはトラフィックの日本事務局を設立。私にとっても憧れの存在でした。

最初は「日本語がすっかり出てこないよ~」と嘆いていたトムですが、徐々に感覚を取り戻したのか、WWFジャパンのスタッフ向けレクチャーでは日本語でプレゼンに挑戦!冒頭5分くらいを日本語でがんばってくれました(笑)

10年ぶりとなる今回の来日は、最近国際的に深刻になっているゾウとサイの密猟や違法取引に対する取り組みの一環で実現しました。

目的は、象牙やサイの角の消費地域である、中国、香港、日本の政府関係者との意見交換、そして各国トラフィックのスタッフとの綿密な情報交換です。

とりわけ、かつて象牙の一大消費国だった日本は、合法的な国内市場を持つ数少ない国のひとつ。需要の規模も小さくなり、密輸も少ない国として、トムもその背景に注目していました。

そして、せっかくの来日ということで急遽、一般の方向けに講演を開催。お集まりくださった皆さんの眼差しに応えるように、最新かつ深刻なアフリカの状況を語ってくれました。

33年という長い間をひとつの事に尽力してきた経験から出てくる言葉は、どれも重みがあり、説得力があり、胸を打たれる瞬間がいくつもありました。たくさんの宿題をもらったような気がします。

準備がままならず、平日の開催となってしまいましたが、講演の内容はトラフィックのウエブサイトに詳細を掲載していますので、あわせてぜひご覧ください!

東京・港区での講演。たくさんの方がご来場くださり、質疑応答が活発に行われました。

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森林・野生生物室 野生生物グループ TRAFFIC
西野 亮子

学士(芸術文化)
2009年よりTRAFFICにて広報分野を中心に従事し、イベント運営、出版物作成などワシントン条約に関する普及啓発に努める。2016年からは重点種(特に注力すべき種)プログラム推進に携わり、取引を中心とした現状調査を担当。2018年以降は、関係する行政機関や企業へ働きかけ、取り組み促進を促す活動に従事し、野生生物の違法取引(IWT)の撲滅、持続可能ではない野生生物取引削減を目指す。ワシントン条約第70回常設委員会参加。東京都象牙取引規制に関する有識者会議委員(2022年3月終了)

「野生生物を守る」ことを起点に、そこに暮らす人、その場所の環境、そして利用する側の意識、すべての段階で取り組みが必要です。生息地から市場まで、それらを繋ぐことが私の役割です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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