アマゾンの森林減少が13年ぶりの低水準に!
2026/10/05
ブラジルを中心に南米の合計9つの国と地域にかけて存在する、広大なアマゾンの熱帯雨林。
私たちがWWFブラジルとともにジャガーの保全に取り組むこの現場から、嬉しいニュースが入ってきました。
アマゾンの森を脅かす要因は気候変動や汚染など複数ありますが、中でも最も直接的に影響を与える「森林減少」が13年ぶりの低水準であったというものです!
このデータは、Brazil’s National Institute for Space Research (INPE)の人工衛星を用いた調査によって明らかにされたもの。
具体的には2025年8月から2026年7月までに2,874平方キロメートルのアマゾンの森林減少がありましたが、これは、過去10年間の平均と比べて、森林減少率が半分ほどになったことを示しています。

アマゾン南西部で、牛の牧草地拡大のために行なわれた森林伐採。
WWFブラジルでは、これまで「森林減少ゼロ」を目標として、政府などと保護区域の拡大・管理強化や、森林を伐採しない農業・畜産の推進、森林破壊ゼロのサプライチェーン作りなどの取り組みを行なってきました。
ジャガー保全活動においても、その生息地である森林を守るため、政府や政府機関に対して国立公園などの保護地域制度の強化や、環境保全につながる法律・政策の改善を働きかけてきました。
こうした国の大規模な保全政策を決めるのは、あくまで政府ですが、
その保全政策を生み出し、実行されるよう後押しする大きな力となっているのは、私たち民間の自然保護団体の活動なのだ!と感じられるニュースでした。

WWジャパンが支援するジャガー保全プロジェクトの生息地調査で、カメラトラップ(自動撮影カメラ)により撮影されたオオアリクイ(Myrmecophaga tridactyla)。アマゾンの森は、ジャガーをはじめ多種多様な生き物の重要な生息地です。
もちろん、注意したいのは速度が緩やかになった、というだけで、アマゾンの「森林減少」そのものがなくなったわけでは決してないという点です。
また、部分的な伐採、干ばつ、森林下層部での火災などは上空からすぐに検知することが難しいですが、こうした行為・現象も森林に影響を及ぼしています。
長年の努力が実を結んだ一方、引き続き楽観視はできないアマゾンの未来。
今後とも、こうしたアマゾン全体を取り巻く動向も注視しながら保全活動を進めていきたいと思います。

