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ワシントン条約CoP19の附属書改正提案が公開!


取引規制によって、絶滅のおそれのある野生生物を守るワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の第19回締約国会議(CoP19)が2022年11月にパナマで開催される予定です。

このワシントン条約は、国と国との輸出入、つまり国際取引を規制することによって、過剰な取引から生きものを守るための国際条約です。

規制対象種は、附属書と呼ばれるリストに掲載され、2、3年に1度、CoPでこのリストの見直しがされているのです。

そして、CoP19で審議される改正提案が2022年6月23日にワシントン条約事務局から公開されました。
ワシントン条約 附属書改正提案(英文)

© naturepl.com / Nick Garbutt / WWF

長年多くの議論がされてきたアフリカゾウ。CoP19でも附属書の注釈の改正が提案されています。

改正提案は全部で52。提案された生きものも、大型哺乳類から小型の両生類、サメやエイ類、植物までさまざまです。

© Antonio Busiello / WWF-US

パナマを含む15カ国からの共同でメジロザメ科全種(Carcharhinidae spp.)を附属書IIへ掲載する提案が出されています。写真はCarcharhinus perezi

開催国のパナマなど中南米諸国からの提案も目立ちます。

また、アフリカゾウや、日本でもペットとして流通している爬虫類や両生類など、日本に関わりの深い生きものも提案されています。

こうした野生生物を輸入している日本も、消費国として世界の生物多様性に影響を与えているのです。

CoPでは、これら提案を締約国が審議し、採択された場合、90日後から新しい規制が施行されることになります。

© WWF-Brazil / Adriano Gambarini

パナマやブラジルなど4カ国からの共同でアメリカヤマガメ属全種(Rhinoclemmys spp.)を附属書IIへ掲載する提案がされています。写真はRhinoclemmys punctularia

またCoPではこの附属書改正以外にも、条約の運営や施行状況に関する議論も行なわれ、これから議題文書が続々とウェブサイトに掲載される予定です。

WWFや野生生物取引を調査・監視するネットワークTRAFFICでは、議題の内容を精査し、それぞれの見解を毎回発表しています。CoP19についても、保全の取り組みが前進するよう、議論に参加し、各国政府への働きかけを行なっていく予定です。

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森林・野生生物室 野生生物グループ TRAFFIC
浅川 陽子

学士(法学)
大学卒業後は官公庁に勤務。JICAの青年海外協力隊としてインドネシアの国立公園で環境教育とコミュニティ開発に携わった後、2018年にWWFに入局。
ペットプロジェクトでは、規制強化を担当し、2021年からは消費者の意識変容に向けた取り組みにも着手。

動物好きな消費者が、野生動物を絶滅の危機にさらしてしまわないよう、あるべき野生動物との付き合い方、社会のルールとは何か、を日々勉強中。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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