MSC認証具材おにぎり新発売!


こんにちは。自然保護室の滝本です。
本日、スーパーで「MSC認証具材おにぎり」なる商品を発見しました。

三角形のおにぎりの商品ラベルには、青い魚のマークがどーんとついています。

この青い魚のマーク、これは「MSC認証ラベル」という、海の環境に配慮した漁業、またそうした漁業で獲られた水産物だけに与えられる、国際的な海のエコラベルです。

日本でも今、約370件の製品があり、だんだんとスーパーで見かけるようになってきましたが、今回はなんとおにぎりに!

MSC認証具材おにぎり「紅鮭」。イオン系列のスーパーで扱われています。

日本人は、平均で1年間に1人当たり18個ものおにぎりを食べているそうです。

そんなおにぎりの具材で人気なのは、1位:サケ、2位:梅干し、3位:辛子明太子というデータが。

こうしてみると、おにぎりの具材で、水産物(シーフード)が大人気ですね。

しかし、世界中の海で今、この水産物の過剰な漁獲(乱獲)が問題になっています。

同じくMSC認証具材おにぎり「焼たらこ」

実は、水産物全体のうち3割の魚が、もう資源量が枯渇に近いとされているのです!

お店で売っているおにぎりでも、そうした水産物が使われているかもしれません。

MSCの認証制度は、そんな問題が起きている中で、魚の獲りすぎを防ぎ、海のめぐみを使い尽くさずに、「持続可能」なかたちで利用し続けていくためのしくみ。

その認証のあかしである青いMSCの認証ラベルのついた商品を、普段の買い物の中で選ぶことで、消費者である私たちも、持続可能な漁業を応援することができるのです。

年末年始のお出かけのお供に、ぜひこの海の環境を守って作られたおにぎりを、手にとってみてください。

関連情報

イオン幕張新都心店の売り場

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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