©WWF-Japan

オゾン層回復!科学と国際協調の希望の光


今年9月、世界気象機関(WMO)による、オゾン層の回復が着実に進んでいるという報告がありました。

このニュースを見て、環境問題に関心を持ち、学び始めた頃のことを思い出しました。

今、環境問題というと、気候変動や生物多様性ですが、1980年代は、このオゾン層の破壊が大きく取り上げられていました。

当時、小学生だった私は、初めてオゾン層破壊の問題、その原因がフロンガスというものであること、そして、そのフロンガスが身近な自動販売機に冷媒として使われていることを知りました。

そこで、私のとった行動は、自動販売機を使わないこと。友人や家族がいくら使っていようが、その横を通り過ぎる、我慢も当時は少しあったかもしれません。でも、小さくても自分にできることをしようと、初めて実行した行動だったのです。

オゾン層破壊の原因となるフロン類の削減を定めたモントリオール議定書が採択されたのは1987年。その後、原因となるフロン類の削減が世界規模で進められました。

日本でも、フロン類の生産と消費が段階的に規制・禁止され、フロンガスを使用しない冷媒への転換がはかられてきました。私が使ってこなかった自動販売機も。ノンフロンと書かれたステッカーがはってあるものがあります。身近なところでも、国際協調の成果が表れているのです。

自動販売機に貼られている、ノンフロン冷媒と書かれたステッカー
©WWF-Japan/M.Takimoto

自動販売機に貼られている、ノンフロン冷媒と書かれたステッカー

来年2027年は、このモントリオール議定書採択から40周年をむかえます。

最新の科学に基づき、フロン類を削減するという方向性を決め、それを国際協調で世界規模で実行し、その成果が表れる、には40年という短くはない年月がかかります。

しかし、その結果は必ず現れる。

オゾン層回復のニュースはまさに、長期的な視野で、成果を信じて進むことの大切さと希望を、教えてくれました。今、私たちが立ち向かっている、気候変動と生物多様性の危機にも、その希望を力に変えて、挑戦していきたいと思います。

© Sarah Pietrkiewicz

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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