© Maya Takimoto/WWF Japan

環境負荷の少ない職場:WWFイギリスオフィスの紹介


2月末、WWFイギリスのオフィスを訪れる機会がありました。環境負荷の少ない様々な工夫がされている、WWF内でも有名なLiving Planet Centreという名のついたオフィスです。

ロンドン郊外にあるこのオフィス、最寄り駅から歩くと、見覚えのあるとても巨大なパンダロゴが出迎えてくれます。小さな運河とホーセル・コモン自然保護区の間に建てられ、建物はなるだけ外部からエネルギーを買わない設計の工夫が随所にされています。

中に入ると、ゴゴゴゴゴという音が聞こえてきました。屋根に設置されているウィンドカウル(風を利用して排気を促進する、自然換気システム)が空調を調整しているとのこと。またガラスを多用し、これは年間で最も太陽光を取り入れられる角度に設計されているそうです。高緯度で寒いロンドンで、暖房をあまり使わない工夫ですね。

屋根に設置されたウィンドカウル。この自然換気システムが4つ設置されており、一緒に設置されている太陽光パネルとともに、外部エネルギーをなるだけ買わない/使わないように調整されています
© Maya Takimoto/WWF Japan

屋根に設置されたウィンドカウル。この自然換気システムが4つ設置されており、一緒に設置されている太陽光パネルとともに、外部エネルギーをなるだけ買わない/使わないように調整されています

オフィスの床は漁網をリサイクルしたカーペット、トイレの水は雨水、そして流す水量についての注意書きも貼ってあります。気を付けていても日々の動作では忘れてしまいがちなので、建物の設計による環境負荷低減だけでなく、こういった行動に関することも掲示しておく努力は忘れてはいけないなと思いました。

イ雨水を活用したトイレ排水
© Maya Takimoto/WWF Japan
雨水を活用したトイレ排水
© Maya Takimoto/WWF Japan

雨水を活用したトイレ排水

さらに、オフィスの真ん中には、木が立派に茂っていました。イギリスの有名な環境活動家で自然ドキュメンタリー放送作家のデイビッド・アッテンボローさんが、2013年のオフィス開設時に植えてくれたシンボルツリーです。

アッテンボローさんによって植えられたオープン記念木。長年、WWFのサポーターであり、WWFが2年に1度発行している「生きている地球レポート」2016年版発表時にも、期待の言葉をお寄せいただいています。
© Maya Takimoto/WWF Japan

アッテンボローさんによって植えられたオープン記念木。長年、WWFのサポーターであり、WWFが2年に1度発行している「生きている地球レポート」2016年版発表時にも、期待の言葉をお寄せいただいています。

一角には、WWFイギリスのサポーターの皆さんからのお手紙が飾ってあるコーナーも!
そのメッセージを読んで、海外でも、日本でも、サポーターの皆さんのおかげで、自分の活動があるのだと、改めて感謝を感じました。
世界のサポーターの皆さんの応援と期待に、しっかり応える活動を目指して、これからも頑張っていきたいと思います![

© Maya Takimoto/WWF Japan

(海洋水産グループ 滝本)

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自然保護室(海洋水産)
滝本 麻耶

デンマーク オーフス大学政治学科留学、慶應義塾大学法学部政治学科卒(法学士)、ドイツ アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク大学院環境ガバナンス修士号取得。
大学・大学院にて、環境政策・環境ガバナンスについて学び、編集者、環境コンサルタントを経て、サイエンス・コミュニケーションの経験を積む。2017年WWFジャパンに入局。海洋水産グループにおいて、海洋環境保全や水産資源保護に向けて、消費の側面にフォーカスしたパブリックアウトリーチの取組みを行っている。

子どもの頃、ケージ飼いの養鶏場を見たことがきっかけで、自分が食べるもののこと、そして、自分がどんな世界・社会で生きたいんだろうと考え始め、環境哲学、環境政策、政治のことを学びました。大事にしているのは、大きく早く多くなるだけでなく、小さく遅く少なくなる「発展」もあるという考え方。この考え方をベースに、自分が生きたい環境がなくなってしまわないよう、頑張ります。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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