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ウナギがつないでくれたご縁と水の自然


私たちが今、水田・水路の自然を守るプロジェクトを進めているフィールドの一つ、九州は熊本県の玉名市から、ちょっと嬉しいお知らせをいただきました。

ご連絡をくださったのは、玉名市でご一緒に取り組みを進めてくださっている、増本さんです。

この方、農業を手掛ける一方、川で昔ながらのウナギ漁もやっておられるとのこと。

その件で先日、ご取材を受けられたそうなのですが、なんとその取材に来られた方が、私たちWWFジャパンが以前お世話になった、写真家の中尾勘悟さんだったというのです。

中尾さんは干潟を中心とした自然や文化を、長年にわたり撮影されてきた、大ベテランの写真家です。

モデルプロジェクトにご協力くださっている増本さん

黄海のフィールドにご同行くださった中尾勘悟さん(2008年)

私たちが韓国、中国のパートナーと協力し、黄海で行なっていた干潟と渡り鳥保全の現場にもご同行いただき、その自然や、取り組みの様子を撮影していただいたこともありました。

そんな中尾さんのフィールドである干潟、そして川や、その先に続く水田の水路といった水環境は、海で生まれ、川をさかのぼって生きるウナギにとって、全て一つにつながった大事な生息場所。

ニホンウナギとシロヒレタビラ。どちらも絶滅の危機にある日本の魚です。

今、ウナギは絶滅の危機が心配されていますが、その主因として指摘される養殖用の稚魚(シラスウナギ)の乱獲はもちろん、こうした生息環境の減少や消失も、合わせて解決しなければならない問題です。

ウナギがご縁で、思わぬところで、WWFともお話しがつながり、お二人ともとても喜んでくだったとのこと。

本当にたくさんの方々とそのつながりに、さまざまな形で支えていただきながら活動が続けられていることに、あらためて感謝したいと思います。

熊本の水田地帯をめぐる水路。ここにもさまざまな生きものがいます。

有明海の干潟。玉名市の川もここに注ぎます。魚類、鳥類の楽園です。

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淡水・教育・PSP室 淡水グループ長
並木 崇

学士(環境情報学)。
前職ではランドスケープ設計事務所で、植物園や公園などの計画・設計に従事。都市公園コンクールなど受賞。2016年9月からWWFジャパンで有明海沿岸域の水田地帯におけるプロジェクトを担当し、2020年7月より現職。持続可能な農業の普及を通じた水環境の保全活動を推進。大学関係者、行政、企業、農業者のネットワークを活かした活動に取り組んでいる。

スポーツと自然の中で過ごすのが好きな子どもでした。大学で環境や建築を少し学んで、ランドスケープ(造園)の道へ。生きもののことを考えつつ土や石、水を取り扱うものづくりは楽しかったです。ものづくりだけではなく世の中の仕組みにも関心が高まってWWFへ。あきらめずに進んで行きたいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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